桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「寝耳に水」

2011年01月20日 (木) 15:45
  第二次菅内閣が発足し、引き続き、財務副大臣を拝命することになりました。これまで以上に、一生懸命頑張っていきたいと思います。
 昨日の産経新聞の記事は寝耳に水であった。産経新聞側から問題点を指摘されたので、事務所の責任者が確認しているところであった。翌日回答しますと答えたらしいが、回答を待たずに掲載された。

 この点に関しては、ミスはミスであり、不適切であったことを認めるとともに、ご迷惑をおかけしたことに心からお詫び申し上げたいと思います。確認したところ、領収書等の添付ミスであり、適切に訂正させていただくとともに、今後このような事が起こらないよ
うに努力していきたいと思います。

 さて、国債のIR活動のために中東を訪れていたが、運用利回りが低く、投資家の皆さんにとっては、あまり魅力的な商品ではないようだった。その場で、様々な質問を受けたが、大半が日本の景気の状況と、どのようにして財政再建を行うのかという事に関してであった。
 この点に関しては、私の方からきちんと説明させていただいたが、ペーパーを見ることもなく、すれ違いの回答でも無かったので、質問をされた方々に対して、十分納得いただけたのではなかったのかと思っている。

 中東の皆さんは、日本に対して非常に好意的で、様々な点で交流を深めていきたいと思っている。経済では、日本の技術に対しては高い評価をいただくとともに、日本からの積極的な投資を求められた。

 そこで今回は、私の方から砂漠の緑化に関して説明させていただいた。地元の中小企業が、政府の新連携という政策で、屋上緑化のマットを開発したのだが、これは保水性が高く、日本では2週間に1度水をまけば、芝生が生え続けるという優れものである。

 中東では、砂漠の緑化を進めているのだが、大量の水を必要としている。雨がほとんど降らない地域で、水は海水の淡水化から得ており、水は貴重品なのである。このマットを使えば水の消費量を大幅に減らすことができる可能性があり、興味を示してくれたのである。

 この例だけではなく、日本の中小企業には様々な技術がある。しかし、海外に進出しようにも伝手がないので、そのことをなかなか実現することができない。今回は、日本に戻ってから経済産業省にも応援を求めたが、官民一体となって事業を進めていく事が大切であると考えている。

 経済だけではなく、医療や教育の面でも支援をお願いされた。アブダビの日本人学校では、現地の子供たちも入学し、日本語を一緒に学んでいる。素晴らしい取り組みだと思っているし、このような地道な活動がやがて花を開かせるのだと思っている。

 その中で興味深かった点は、靴下や靴を自分で履くという日本では当たり前の事が、アブダビの子どもたちはできないという事である。何故できないのかと言えば、全てメイドさんがやってくれるからである。このような子供の自立を含めて、日本の教育に期待している点は多い。

 医療の分野でも協力できればと思っているが、国内での医師不足もあり、すぐに進められるか難しいと考えている。一方で、歯科医療のレベルは相当低いらしく、現地に進出している日系企業の皆さんには、歯科医療を何とかできないだろうかというお話もいただいた。この点に関しては、歯科医師会と話し合いを始めており、この分野で貢献できないか検討したいと思っている。

 今回の中東の訪問は、様々な点で勉強になった。同行した財務省の皆さんにもレポートをまとめるように指示を出したが、私のレベルでも交流できる点がいくつかあるので、これを積極的に行い、友好関係を築いて行きたいと考えている。

 このような政治家としての仕事を行っても記事にはならないのに、政治資金収支報告書のミスはすぐに記事になる。これで、政治に対する信頼を回復できるのだろうか。本当にやるせない気分になってしまう。
                          参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 桜井からもメルマガに書かせて頂きましたが、昨日、本日の報道では皆様にご迷惑をおかけいたしましたこと、事務所スタッフ一同お詫び申し上げます。今後このような事が起こらないように改善いたす所存です。
 そういった中で大変恐縮ですが、今回は取材の在り方について個人的に一つ感じた事を述べさせて下さい。今回の件は誤りは誤りです。しかし、某新聞社から取材を受けた際に当事務所の会計担当の秘書は「曖昧には回答できないので、しっかり調べて明日回答いたします。」(小生は横で聞いていました)と言って記者も了解したのにも関わらず、事実確認のこちらの回答を待たずして「規制法抵触か」と報道されてしまいました。さらに、某新聞社の追加質問に対し、訂正をするかどうかは総務省の指示を仰ぐと回答したのに、本日の報道では「訂正を届け出た」ことになっています。
 事実を聞かないまま、また、事実を捻じ曲げたりされて書かれてしまったことについて、マスコミとは何なのだろうかと思うと寝られませんでした。小生は戦史や安全保障、武士道等の日本文化に関心を強く持っていることから某新聞社の記事に関心を寄せて読んで
いたこともあり、なおさらショックでした。(もちろん、丁寧に取材しに来られた他の新聞社や通信社の方もいらっしゃった事をその方々の名誉のために書かせて頂きます。)
 しかし、世の中をよくするためにはマスコミの力なくしては難しいのが現状です。世の中をよくするための報道とは何か、マスコミの中でも良識のある方々と一緒に考えていきたく思いました。
 スタッフ一同、より気を引き締めて参りますので、今後ともよろしくご指導の程、お願い申し上げます。(小林太一)