桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「何も変わっていないという事か」

2014年04月10日 (木) 12:04
 民主党が政権を失ったのは、政策の内容以上に党のガバナンスがきいていなかったことである。簡単に言えば、党が決めた事に一致して行動できなかった事が問題だったのである。

 私は政調会長に就任してから、政策調整会長として働いてきた。それは、党が決めた事に関しては、一致団結して行動していただくという当たり前のことを実現したいと思ったからだった。昨年は党の決めた事に一致団結して行動していただけたので、民主党はバラバラであるという報道は影を潜めた。

 しかし、今回の原子力協定に関しては、何人かの欠席者が出た。しかもマスコミのインタビューに応じて、持論を展開していた。政権末期と同じである。これまで、皆で築きあげたものが、一気に瓦解してしまった。

 その点自民党は流石である。原発に反対している河野太郎議員でさえ、党の決定に従って賛成票を投じていた。一説によると中腰であったという事だが…。棄権した議員もいたが、マスコミのインタビューには応ぜず、逃げるようにして立ち去って行った。

 我が党は共生社会を目指している。これは素晴らしい事だし、様々な意見を持った議員がいて、議論を行う事は当然のことである。しかし、党が決定したならばそれに従って一致団結して行動するべきであるが、そのような行動が出来ない議員がいる事が問題なのである。民主党への信頼を取り戻すことは、いかに難しいのか、改めて実感させられた。

                 参議院議員・医師 桜井 充

【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 これからどういう産業が創出されていくのだろうかとよく考えます。そうした中、先日、興味深い企業がマザーズに新規上場しました。
 その企業の名は「サイバーダイン株式会社」です。ウォールストリートジャーナルでも取り上げられたのですが、映画「ターミネーター」の中で出てくる戦略防衛システム「スカイネット」を製造した「サイバーダイン社」と名前が同じです。もちろん、T800やT1000を製造しているわけでなく、筑波大学発のベンチャー企業で、パワードスーツを開発し医療福祉分野を中心に活躍が期待されています。さらに興味深いのは、この技術が軍事転用されないよ
うにと創業者に議決権を偏らせていることです。アメリカでは映画「アイアンマン」を彷彿とさせる軍用パワードスーツの研究が進んでいますが、まさに日本ならではの発想かもしれません。
 ハイテクベンチャー企業をいかに創出していくかは大変重要な点だと思います。(小林太一) 

※パワードスーツ…人間の筋力を増強するため、「着用する」という形態で運用される機械装置(ウィキペディアより)