桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「人災は止められる」

2014年10月16日 (木) 12:28
 台風19号の被害で犠牲になられた皆様に衷心より哀悼の意を表します。また、被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を目指していきたいと思います。
 
 最近のメルマガの冒頭は、自然被害のお見舞いが圧倒的に多くなっている。東日本大震災以来、日本列島の周囲なのか、地球全体と言った方が良いのかわからないが、自然災害が増えているように感じている。これが温暖化と関係しているのであれば、早急に対策を講じなければならない。
 
 自然災害は私たちの力では何ともならないことが多いのだが、人災は防ぐことができるので、きちんとした対応が必要である。再三再四指摘してきたが、アベノミクスにより地方の疲弊はさらに進んでいる。これこそまさしく人災である。
 
 アベノミクスでは我が国経済が良くならない事は、国民の皆さんも感じてきている。アベノミクスの最後の拠り所は株価である。株価が上がっているから、なんとなく良くなっていると思われているが、今の株価は必ずしも経済を反映しているわけではない。
 
 安倍政権の支持率が株価に依存しているのであれば、安倍政権は株価連動内閣と言っても良いのかもしれない。その株価を引き上げるために、安倍政権では、私たちの大事な年金積立金を使おうとしている。
 
 私たちの年金を運用しているGPIFの運用実績を調べてみると、自主運用開始後の平成13年~25年度において一番年間運用利回りの良いのが外国債券で5.8%、次が外国株式で4.7%、そして国内債券、要するに国債、地方債や社債だが、1.67%、実は最も悪いのが日本の株式での運用であり、1.03%となっている。
 
 最も運用利回りの悪い日本の株式に、さらに私たちの大事な年金を投資しようとしている。要するに政権維持のために、私たちの大事な年金を悪用しようとしているのである。これもまた人災である。私たちの大事な年金を守る意味でも、安倍政権を早く退陣に追い込まなければならない。
                 参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 本日は1987年のブラックマンデーに次ぐ下げ幅を記録した2008年10月16日と同じ10月16日。世界中で株価が大きく下落しています。以前、ドル建て日経平均のお話しを書かせて頂きましたが、やはり今回も150ドル近辺が天井となりました。テクニカル的に見ても、アメリカの株価は大変重要なポイントを下抜け、5年に渡る上昇相場に暗雲が垂れ込めています。つい最近までの毎度の強気一辺倒のエコノミスト達は一体何だったんでしょうか。
  さて、最新の日銀による「生活意識に関するアンケート調査」を見ると、現在の暮らし向きについて「ゆとりがなくなってきた」と回答された方が全体の48.5%にものぼりました。(「ゆとりがでてきた」は4.4%)日銀総裁は相変わらず、円安を、物価上昇を、と発言していますが、アベノミクスにより経済がよくなっているのであれば、アンケート調査は全く異なるものとなっているはずなのですが・・(小林太一)