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桜井充メルマガ:「目先のことしか考えていない」

2015年12月03日 (木) 19:28
 早いもので、12月になりました。皆さんにとってどんな一年だったでしょうか?
 
 さて、厚生労働省はジェネリック医薬品の価格を、原則5割に引き下げることを中央社会保険医療協議会に提案し了承された。目的は、ジェネリック医薬品の普及により、医療費を抑制するためである。
 
 この内容だけ聞けば、正しい方向に進んでいるように見える。しかし、ジェネリック医薬品のシェアが広がるという事は、先発薬メーカーのシェアが減るという事である。単純に言えば、先発薬メーカーの利益が落ちることになるのである。
 
 日本は、物作り国家と言われているが、医薬品の分野は1兆8千億円の輸入超過である。また、医療機械は7千億円の輸入超過で、二つ合わせると2兆5千億円の貿易赤字になっている。これを解消するためには、先発薬メーカーが新薬を開発し外貨を稼ぐしかないのだが、政府の方針は完全に逆行している。
 
 さらに言えば、40兆円を超える公的皆保険制度の中で、医薬品の占める額はおよそ8兆円だが、このうち3兆円弱は外資のメーカーが占めている。医療機械の分野は、1兆円が外資メーカーである。
 
 このことから考えれば、本来は先発薬メーカーを優遇し、新薬の開発を促すのが筋なのだが、政府の方向性は全く逆である。政府というより財務省といった方が正しいかもしれない。
 
 こんなことをしていたら、いずれ日本の製薬メーカーは、販売会社になり下がってしまう事になるだろう。目先の財政再建を優先し、将来ビジョンを持たない政策を続けていれば、日本の未来はないと思う。
 
 医薬品の開発ができる国は、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、そしてスイスの6カ国程度である。この有利な点を生かしていくためにも、国の大きな方向転換が必要であると考えている。
 
 
                                         参議院議員・医師 桜井充
 
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 国立感染症研究所によると、「梅毒」の患者数が現在の方法で統計を取り始めた平成11年以降で最多となったようです。そもそも、梅毒はコロンブスが新大陸(コロンブスから見ると)から持ち帰り大流行しました。日本での梅毒に関する最初の記録は1512年と火縄銃よりも早く、加藤清正や前田利長、結城秀康などの著名な戦国武将も感染したことで知られています。
 ところで、梅毒検査は明治初期、イギリスの公使パークスが、横浜に駐屯していたイギリス軍の軍事の中で性病感染者が多発していることを憂い、江戸幕府へ建議したことによって始まりました。当時のイギリスの駐医官は見聞記で、江戸の遊女の約10%、横浜では約20%が梅毒に罹患していたと述べていたようで、現在では江戸時代の人骨から梅毒の痕跡が見つかる割合について、おおよそ50%以上という分析もなされているようです。
 日本の性教育レベルは18カ国への調査の中で17位と大変低く、大きな問題となっています。昨年、抗生物質が効かない「スーパー淋病」が日本で発見されたことについてWHOが警告していましたが、梅毒もペニシリンで治る過去の病気と安易に考えず、しっかり目を向けていくべきはないでしょうか。(小林太一)