桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「合法的奴隷制度」

2016年01月07日 (木) 13:59
 1月4日から国会が始まった。問題は山積している。質問時間を確保して、安倍政権を追求していきたいと思う。
 
 さて、暴論かもしれないが、行き過ぎた資本主義は、合法的奴隷制度に行きつくのではないのかと考えている。何故ならば、労働者が株主のために働かされることになるからである。
 
 企業は誰のための物なのだろうか。昔の日本は、労働分配率が高く、企業の利益は労働者の利益に直結していた。だからこそ、企業戦士と言われる労働者が、企業のために働いていたのだと思う。
 
 一方、アメリカ型資本主義は、企業利益は株主と一部の優秀な社員がその利益を享受し、一般労働者にはその利益はあまり還元されない。今の日本はアメリカ型資本主義に近づいているので、株主配当が増え、労働分配率が低下しているのだと思う。
 
 この結果、富める人はさらに資産を増やし、労働者は株主のために働かされ続けるのである。このような富の再分配では、格差が拡大することは明らかで、二極化が進み、社会のゆがみが生じることになっていく。
 
 現在、日本経済は岐路に立たされている。今こそ、企業は誰のための物なのか、そのことが問われる時代になったのだと思う。
 
 企業は、第一義的には、経営者を含め、その企業で働いている人の物であり、次に地域社会の物であるべきである。そして、最後に資本家の物なのだと思う。働いている人たちが報われ、プライドを持って生きられる社会の構築こそ、私たちが目指す社会なのだと考えている。
 
                                        参議院議員・医師 桜井充
 
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、年明け早々、世界に暗雲が立ちこめています。中東情勢に加えて昨日の北朝鮮の核実験には驚かされました。また、経済情勢についてどうも嫌な予感がしています。中国や原油価格を背景とした様々な問題がさらに取り沙汰されるでしょう。我が国でも「朝まで生テレビ」でT中氏がトリクルダウン理論を否定していたことには驚きましたが、アベノミクスに限界が訪れるように思います。
 ところで、小生が頂いた年賀状の多くに子ども手当の充実を、という記載がありました。本日の本会議での総理の答弁を聞いていると、一回限りの「バラマキ」と、定期的に給付を行う「手当」の区別がついておられないようですが(わかっていてもふりをしているのだろうと思いますが)、一回限りか、定期的な給付とでは経済効果が全く違います。生活に安心をもたらす税の再分配とはどういうものなのか、これが参院選の争点の一つとなってほしいなと個人的に考えています。
 皆様、本年もご指導のほどよろしくお願いいたします。(小林太一)