桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「抗体検査の有効性」

2022年02月18日 (金) 13:56
コロナの抗体検査を行っている知人から、興味深いデータを教えてもらった。モデルナ社製とファイザー社製のワクチンでは、前者のほうが抗体価が高い傾向にあり、更にその傾向は、接種から時間が経っても続くということである。
 
抗体価の出方には個人差が大きく、生活習慣も影響してくる。そのため、必ずしもこちらのほうがいいということは言えないが、三回目の接種でどちらのワクチンを打つかを選べるような場合には、こうしたことを勘案してもいいのかもしれない。
 
現在は流通量の関係でファイザー社のワクチンが打てず、モデルナ社のワクチンを打つ方が多いと思う。ファイザー社製と比べて副反応が出がちである等、気が重くなるかもしれないが、確かに効果のあるものなので、ぜひ接種していただきたいと思っている。
 
この知人が抗体検査を行った人の中には、抗体価がゼロという方もいたそうだ。2回目の予防接種から数ヶ月経っていた方だったが、ゼロの結果が出たのは初めてだった。その方は、すぐに3回目の予防接種を受けたのだが、それで本当に抗体が作られるかが分からないため、また時間を置いて抗体検査をするということだった。
 
そのような方がいる一方で、予防接種を受けていないのに抗体価が高かった方もいた。恐らくは、どこかのタイミングで無症状感染していたのだろう。
 
感染状況を知るにはPCR検査が大切だが、自分の体の状態を把握するには抗体検査が有効である。場合に応じて積極的に利用していくことが大切だと考えている。