桜井充メルマガ「大人と子供」
2025年04月24日 (木) 18:41
トランプ大統領の政策への中国の対応をみていると中国のほうが大人に見えてしまうのは私だけだろうか。関税を巡る一連のやりとりは、明らかに中国に有利に働いているように思えてならない。
トランプ大統領は中国からの輸入品に145%の関税をかけるといっていたが、それを半分程度にするという。自分の会社の事業であればそれでも構わないのかもしれないが、一国の大統領がとるべき態度ではない。
日本も、もう少し毅然とした態度は取れないのだろうか。政府はアメリカの対日貿易赤字の解消に動くと言っている。我が国は確かに対米貿易収支だけを見れば黒字ではあるものの、貿易収支全体では赤字なのである。世界で最初に交渉に臨めると言って喜ぶ向きもあるようだが、結局はアメリカに利用されるだけではないかと危惧している。
今はまだ、関税の影響が経済に反映されていないかもしれないが、これからアメリカ国内で物価が上昇すれば、トランプ大統領への批判も強くなってくる。ましてやアメリカ国債の長期金利も上がっているのだから、トランプ関税の方向転換を求められるようになってくるはずである。我が国も、変化する状況に右往左往するのではなく、焦らずどっしり構えて欲しいものである。
トランプ大統領は中国からの輸入品に145%の関税をかけるといっていたが、それを半分程度にするという。自分の会社の事業であればそれでも構わないのかもしれないが、一国の大統領がとるべき態度ではない。
日本も、もう少し毅然とした態度は取れないのだろうか。政府はアメリカの対日貿易赤字の解消に動くと言っている。我が国は確かに対米貿易収支だけを見れば黒字ではあるものの、貿易収支全体では赤字なのである。世界で最初に交渉に臨めると言って喜ぶ向きもあるようだが、結局はアメリカに利用されるだけではないかと危惧している。
今はまだ、関税の影響が経済に反映されていないかもしれないが、これからアメリカ国内で物価が上昇すれば、トランプ大統領への批判も強くなってくる。ましてやアメリカ国債の長期金利も上がっているのだから、トランプ関税の方向転換を求められるようになってくるはずである。我が国も、変化する状況に右往左往するのではなく、焦らずどっしり構えて欲しいものである。