桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「奮闘記(その1)」

2010年09月30日 (木) 18:21
 内閣に入って10日ほど経った。まだ勝手がわからないが、今ま
でのペースとほとんど変わっていない。財務省の役人の皆さんとは、
とても良い距離感で仕事ができているのではないかと、自分勝手に
思っている。

 毎日の仕事は、財務省の仕事の内容に関しての説明なのだが、こ
れまで長期に渡り勉強してきたこともあり、私の方から質問したり、
私の考え方を伝えている。これまでは、説明中は黙って聞いている
か、時々質問する程度だったらしく、私のような存在はかなり異質
らしい。説明者からは、良い緊張感を持って説明させていただいて
いると言われた。

 昨日はB型肝炎訴訟に関しての説明を受けた。病気の患者さんに
対しては、多額の補償を行いたいとは思うが、全体のバランスや国
民の皆さんに負担をお願いすることになるので、その調整はとても
難しい。現在調整中の政府の案は、かなりバランスのとれた内容に
なっていると感じている。

 先週、初めて決裁をおろした。私たち政務三役のほかに、23個
の印が押してあった。私は会社組織に勤務した経験がないので良く
分からないが、こんなに印が必要なのだろうか。早速、決裁のシス
テムがどうなっているのか報告を受けることにしている。

 官僚組織の問題点の一つは、決定が遅いことである。そのために、
時代の速い流れに対応できない。だから、閉塞した状況が長く続い
ているのではないかと感じている。決裁システムの変更は、その第
一歩である。本質的な点に関しては、これから話し合いを行いなが
ら進めていきたいと感じている。やっと行政を動かせる立場になれ
たのだから、国民の皆さんの期待に応えられるように頑張っていき
たいと考えている。
                 参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 先週に引き続き、日中関係に大きな亀裂が入った状況が続いてい
ます。
 中国は経済成長と共に軍事予算も拡大を続け、報道等では1兆8
千億円の費用を投じた2隻の空母や、アメリカのF22に対抗する
国産ステルス戦闘機、宇宙空間を利用した兵器等をはじめ、新たな
新兵器の開発を続けています。さらにはアメリカのシンクタンク「
メディアス・リサーチ」が発表したように、海南島における中国人
民解放軍がアメリカや台湾、チベット、ウイグルなどへの大規模サ
イバー攻撃を行っていたことにもあるように、サイバー攻撃も得意
としており、日本の安全保障体制についてもそういった新兵器への
対策を講じていかなくてはならない状況であると思います。
 また、中国はロシアと日本へ向けての共同歩調を強めており(レ
アアース禁輸措置はロシアによる天然ガス禁輸と重なるものがあり
ます)、世界情勢を睨みながらあらゆる施策を研究しなければと奮
起する今日この頃です。(小林太一)