桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「厳しいですね」

2010年11月18日 (木) 14:23
 マスコミの世論調査で、菅内閣の支持率が急落している。支持し
ない理由として、政策の面や実行力のなさ、そして外交への取り組
みを評価しない等をあげている。この点は真摯に受け止めなければ
ならない。何故ならば、福岡市の市長選挙でも与党の推薦した候補
者が破れているからである。

 地元に帰ると、「民主党しっかりして下さいね。」と私の知らな
い皆さんからも声をかけられる。私はまだ良い方で、「民主党には
本当にがっかりした。次の選挙ではもう投票しない。」と厳しい言
葉を浴びせられる人たちもいる。

 現在、来年度予算の査定中であるが、この作業を行いながら感じ
ることは、昨年の衆議院マニフェストで約束した項目の中で、でき
ることとできないこと、やるべきことと修正するべき事を明確にす
る時期に来ているのではないのかと言う事である。

 報道によると、衆議院マニフェストを変更しても良いと答えてい
る国民の皆さんは8割にも上っている。限られた財源そして、現実
社会の抱えている問題点を考えれば、柔軟に見直しを行う事は当然
のことだと思っている。

 今週、事業仕分けが行われたが、国民の皆さんの関心が薄れてき
ている。これは、事業仕分けの限界を、国民の皆さんが感じてきて
いるからだと思っている。政府として、事業仕分けは財源を捻出す
るものではないと説明しているが、多くの国民の皆さんは、事業仕
分けにより、無駄を省き、それを必要な分野に予算配分する、その
ことを期待していたからである。

 私は方向転換にはこだわらない。何故ならば、医師として診断や
治療が間違っていた時に、そのことにこだわって方向転換しなけれ
ば、患者さんは目の前で亡くなっていくからである。このような考
え方を持ちながら、予算の査定を行っていきたいと考えている。
 
                 参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 先日、強盗や強姦の再犯率が4割を超えるという報道がありまし
た。そうした中、知人宅に入った窃盗犯(被害金額3万円。火災保
険で返ってきたようなのですが・・)が逮捕され、その犯人は50
半ばで実は再犯だった、出所しても稼ぐあてもなく、仕方なく窃盗
を行ったようだ、と聞いたこともあり、何故ここまで再犯が多いの
かを帰宅後や休みを利用していろいろ調べていました。その中で、
山本譲二元衆議院議員が書かれた『累犯障害者』という書籍に大変
興味深い事が書かれてあったため、それを元に実際に統計を見てみ
ました。
 実は「平成21年度矯正統計年報」という統計で、「新受刑者の
罪名別知能指数」という項目があります。見てみると、平成21年
度では新受刑者の総数約28000人のうち、知能指数100~1
09(全体平均は100)が約1800人、知能指数110以上が
約300人と、合計しても10%にも満たしていないことがわかり
ました。これは一体何を意味しているのか。
 誤解を招きやすい項目なので、次週、さらなる詳細と小生の悩み
相談ボランティアを元にした分析を進めてみます。
(小林太一)