桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「副大臣会議が増えてきました」

2010年11月25日 (木) 16:10
 ほぼ毎週、副大臣会議が行われているのだが、それとは別に、関
係省庁の副大臣が集まって議論する会合がある。最後は関係省庁の
大臣が集まって決定するのだが、その前に議題となる問題の論点整
理を行うためである。

 先週までは、子ども手当のための副大臣会議が、今週は戸別所得
補償政策を含む農林予算の副大臣会合が行われた。いずれも、民主
党のマニフェストの主要政策であり、財源に制約がある中、これら
をどのような形で実行していくのかを議論している。

 二つの政策は、ばらまきとの批判が強い。しかし、子ども手当の
場合、子育て減税等で担保しても良いのだが、所得税を支払ってい
ない家庭の場合は何の恩典もない。このため、手当として給付する
しかないわけであり、自公政権下でも児童手当として給付されてい
た。

 しかし、子ども手当と児童手当の大きな違いは、所得制限をかけ
ていない点で、このため、高額所得者の子どもたちにも給付されて
いるために、ばら撒きと言う批判を浴びている。私は、国家財政も
考えれば、所得制限を設ける必要があるのではないかと考えている。

 農業の戸別所得補償政策だが、これも農家に対するばら撒きでは
ないかと批判されている。これは制度に対する大きな誤解だと感じ
ている。何故ならば、意外かもしれないが、戸別所得補償政策によ
り、より大きな恩典を受けるのは消費者だからである。

 農業問題の一つは自給率の低さであり、これは海外からの輸入が
多い事を意味している。何故、輸入が多いのかと言えば、輸入の農
産品の方が価格は安いからである。勿論、日本国内で作れない農産
品もあることは言うまでもない。

 要するに、問題は農産品の内外価格差にあるわけだから、この点
を解消する必要がある。以前は、国内で生産している高い価格に合
わせるために、海外から輸入される農産品に関税をかけて、内外価
格差を埋めていたが、世界各国の協定で、互いに関税率の引き下げ
を行う事になったため、内外価格差が生じるようになったのである。

 一方、世界各国では、この内外価格差を解消するために、農家へ
の直接支払いを行っている。日本流にいう戸別所得補償政策である。
この場合は、内外価格差を埋めるために、輸入農産品の価格を国内
で生産している高い価格に合わせるのではなく、輸入している低い
農産品の価格まで国内産を引き下げ、内外価格差を埋めているので
ある。

 国内産品が引き下げられれば、農家の所得が減るので、所得補償
をしているのだが、一方で、農産品の価格が下がるのであるから、
消費者にとっても恩典があることになる。要するに、農家に支払わ
れているお金は、本来消費者が払うべきお金の一部を税金で補てん
しているのである。

 このような会議が増えているだけではなく、予算査定も本格化し
ており、忙しい毎日を送っている。しかし、このような立場で仕事
が行えるという事は、本当に幸せなことであり、皆さんの期待に応
えられるように頑張っていきたいと思っている。
 
                 参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 先週、ここで知能指数100以上相当が新受刑者数の1割未満で
あることを述べましたが、さらに調べてみると、読み書きができな
い、真面目に試験に挑まない方もいると思われるので、うのみには
できませんが、知能指数69以下相当の方だけでも23%にものぼ
っていました。さらに受刑者の中には、ふと公園で子供を抱きあげ
保護者から声をかけられたときに何も答えることができなかったた
めに未成年者略取で捕まったという、普通のやり取りさえできれば
問題とならなかったような事例もあるようで大変複雑な思いがしま
した。そうしたこともあり、こういう方々への更生プログラムが数
年前から変わったようですが、再犯理由の大きな割合を占める「生
活苦」と、どうすれば再犯者を減らすことができるのか等いろいろ
悩む事が多い今日この頃です。
 さて、北朝鮮による韓国砲撃が大きな問題となっていますが、北
朝鮮高官が単なる核爆発装置でなく、「核弾頭」を保有していると
述べたという報道があったことも気になります。核兵器という外交
カードには絶大な力があります。
 小生のボランティアの話は文字数の関係で書けなかったので、ま
た別の機会に書くことにします…(小林太一)
 
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★事務局より

市民フォーラムのご案内

 この度、桜井議員が代表を務めます市民団体「市民政策調査会ミ
ヤギ」が『~海外市場と繋がれ!~地域経済の更なる発展を目指し
て!!』というタイトルで市民フォーラムを開催いたします。詳細
は以下の通りです。ご参加頂ければ幸いです。


  ~~以下、ご案内(転送歓迎)~~

【第105回市民フォーラムのご案内】

 少子高齢化の進展による国内市場の先細りや、韓国や中国に海外
シェアを奪われる等の国際競争の激化は、日本経済、特に地域経済
に大きな打撃を与えました。 
 今後、地域経済の建直しを図るためには一体どうしたら良いので
しょうか。
 その方法の1つとして、『海外市場の開拓』があります。
 日本の食材や製品・技術・サービスは海外で大きな評価を受けて
おり、中には、海外市場への輸出に成功している中小企業も少なく
ありません。
しかし、一体どのようにして、海外の情報を取り入れ、我々の情報
を発信するのでしょうか?
 今回、中小企業等の海外販路開拓に積極的に取り組んでいる独立
行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)よりジェトロ仙台の中川所
長をお招きし、成功事例を含め、地域経済と世界を繋げるさまざま
なお話をお伺いいたします。

 ご期待下さい!!!


日 時:平成22年12月4日(土) 14:00~16:30
場 所:東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)601会議室

第1部 講演
    ジェトロ仙台 所長 中川 明子 氏
    ※「ジェトロ」は「独立行政法人日本貿易振興機構」の正式
     名称です。

第2部 パネルディスカッション
    パネリスト:ジェトロ仙台 所長 中川 明子 氏
    コーディネーター:参議院議員・医師 桜井 充