桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「ようやく地元に戻れます」

2011年04月07日 (木) 18:21
 今日は日銀の政策決定会合に出席した後、ようやく地元に戻れる
ことになった。夕方到着予定なので、県の対策本部に行った後、国
の出先機関の皆さんと意見交換を行い、状況の報告と今後の対策に
ついて話し合いたいと思っている。翌日からは被災地を訪れ、地元
の皆さんの要望をお伺いする予定である。

 おそらく、相当多くの要望が出されることだと思っているが、す
ぐに解決できること、あるいは必要性は分かっているけれども、す
ぐには解決できないこと、様々な問題があるのだと考えている。こ
のような事をきちんと整理をして、なるべく早期に解決できるよう
に努力したいと思っている。

 今回の震災を受けて感じた事は、非常事態には国の関与が必要な
のだが、官から民へという流れの中で、国が十分対応できなくなっ
ていることである。例えば金融である。このような危機的状況では、
民間金融機関だけでは対応することは困難であり、公的金融機関が
危機対応の役割を果たさなければならない。

 しかし、小泉-竹中改革で、商工中金や政策投資銀行の民営化の
方針が決められた。また、公的金融機関の役割も限定された。その
結果、現場の皆さんは本当に頑張ってくださっているが、制度的な
面や職員数での限界があり、十分対応できていないのではないかと
考えている。

 私は、官を擁護するつもりはないが、「官の改革」というと組織
そのものの改革を行ってきた方法には違和感を抱いてきていた。そ
の典型が民営化である。何故ならば、必要な時に必要な組織が無く
なってしまっているという事が起こってしまうからである。

 そのような点から考えれば、「官の改革」を行う方法として、組
織を変えるという事ではなく、意識改革を行う事の方が余程重要で
はないのかと思うのである。私が財務省で行っている事は意識改革
である。人事などの面に関しては何も言ってはいないが、政策を作
成するにあたっての考え方に関しては相当な議論を行っている。

 不必要な組織を残すつもりは毛頭ない。しかし、この震災を通し
て、改めて「官の改革」は組織を壊して再構築するのではなく、意
識改革を行って、再構築を進めていくべきであると強く感じている。
国民の皆さんの期待に応えられるような官僚組織に生まれ変われる
ように努めていきたいと考えている。


                 参議院議員・医師 桜井 充
 


 【秘書の情報】
  桜井充秘書小林です。
 被災地の方々(避難所以外)でパソコンやテレビが無い方は情報
入手ツールがないという御意見を頂戴しました。
 厚労省・中小企業庁からの地震に対する措置のまとめについての
携帯版URLをお送りいたしますので、ご参照ください。
(携帯電話のパケット通信料についてはご注意下さい)

(厚労省)http://mobile.mhlw.go.jp/jishin/oshirase/index.html

(中企庁)http://chusho.mjmk.jp/index.php?objID=3312&PHPSESSID=e685cee95955d2c06ef8f597e3e644f4
 
 ところで、避難所で風邪が流行り気味と聞きました。
 特に高齢者では、体力低下も重なり、誤嚥性肺炎などの呼吸器感
染症を引きおこしやすくなる状況でありますが、歯磨き等によって
口腔内を清潔にすることに大きな予防効果があることがわかってい
ます。
 できるだけ歯みがきを行い、歯みがきができない場合でも、少量
の水でできるうがい(ぷくぷくうがい)を行いましょう。
 また、支援物資には菓子パンやお菓子も多いですが、食べる時間
を決めるなどして、頻回な飲食を避けるようにしましょう。
 運動も重要です。ストレッチや軽く屈伸するだけでも全く違いま
す。
 御参考になれば幸いです!(小林太一)