桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「交渉開始」

2011年10月27日 (木) 17:28
 おかげさまで、ぎっくり腰もやっと落ち着いてきて、何とか普通に歩けるようになってきた。久しぶりに橋本先生の所を受診し、本物の操体法を行ってもらった。膝間接の後ろの痛みなどは、あっという間に無くなった。橋本先生から、体重も含めて自己管理をきちんとするように言われてきた。
 昨日、ACCJ(在日米国商工会議所)のメンバーが事務所に来られた。彼らは、勿論TPPに加入させたいと思っている。今回の訪問も、その一環である。1時間弱ではあったが、かなりの議論になった。TPPを米国が提案してくるのは当然のことである。それは、自国の利益につながるからであり、問題は、それが日本の利益につながるのかという点である。
 TPPにより、日本の市場も米国の市場も開放されることになる。このことにより、互いの国の市場が大きくなるのであれば良いのだが、市場の大きさが変わらなければ、どちらかの国がどちらかの国の市場を奪い取ることになるだけである。
 私は、このようなことよりも、日本とアメリカが協力して、中国をはじめとする新興国の市場をより多く確保する方法を考えるべきだと思っている。このことが実現できれば、日本とアメリカはwin-winの関係になれる。
 今回の話し合いでは、これまでと違って、私の方から方向性を示させていただいた。TPPにしても、アメリカが土俵を作り、日本がそれに乗ることになるのだが、交渉事は、自らが土俵を作ることが重要である。
 議論の最後に、「タフネスネゴシエーター」と言われた。アメリカ人と話をする時には、できることとできないことを明確にするべきで、その出来ない理由が適切であることが重要になる。
 彼らの提案を断ったとしても、彼らは怒るわけではなく、別のテーマを持ってくるだけである。交渉事は相手の要望内容を理解しなければならない。そういう意味で、ACCJのメンバーと定期的に意見交換したいと思っている。
                   参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 桜井がアルコール問題議員連盟の会長である縁で、日曜日に公益法人全日本断酒連盟の大会に行って参りました。この大会はアルコール依存症等のアルコール問題に対するもので、会場には3000名ものたくさんの方々がいらっしゃいました。その中で アルコール依存症の患者さんによる体験談を伺ってみると、改めて大きな問題であることを実感しました。(なお、議連としてはヒューズ法のような法律制定へ向け尽力する予定であります。)
アルコール依存症は、飲酒されている方のみならず、家族や職場など取り巻く人々にも影響を与え、結果的に日本国内だけでも700万とも800万人とも言われるほどの方々が苦しんでいます。アルコール依存症というと、どうしても道徳観念や意志が弱い等の問題で片付けられる傾向がありますが、社会的に業績を挙げておられる方や有名大企業に勤務されている方等、誰しもがなり得る可能性を秘めているものです。
さらに、いろいろお話を伺う中で、この問題についての社会的にしっかりと認識されていないことにも悩まれているようで、例えば、某芸能人が泥酔して様々なトラブルを起こして問題となったことがありますが、アルコール依存症の可能性が高いのにも関わらず、なかなかマスコミはただの「酒乱」というふうに片付けられてしまっている、との切実な声も頂きました。
 小生も相当お酒を飲む方ではありますが、自分自身がお酒に溺れぬようにとはもちろんですが、この問題の重さについても考えさせられました。(小林太一)