桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「正直に話をしないと」

2012年02月09日 (木) 18:01

 今度、経済連携PTの座長代理になった。座長の鉢呂衆議院議員が予算委員会の筆頭理事を務めており、このPTをなかなか開催できないからである。
 今週火曜日に開催したのだが、政府の広報活動に対する問題点を指摘する議員もいた。この点に関して政調の幹部打ち合わせ会で確認したのだが、政調の役割は予算そして法案審査には関与するが、その他の政府の活動は、政府の判断に任せるとするものであった。このことを説明して理解して頂いた。
 また、新聞社主催のシンポジウムも開催されるのだが、この開催に対して、政府からお金が出されるのかという質問もあった。政府側の答弁は、会場費等は主催者側が出すという趣旨の内容であった。
 しかし、政府広告を出すのだから、結局は政府のお金が回っていくのではないかという質問には十分な答えが無かった。そこで、私の方から、新聞社から政府広報を出してほしいという依頼があり、広報を出す経緯を説明させて頂いた。
 この後、会場からはこの点に関しての意見や質問はなくなった。政府主催のシンポジウムを新聞社に行わせている事に対して問題視している議員もいた。しかし、それ以上に問題視している事は、政府側が正直に答えていない事に対する不満であることが、この一連のやり取りから理解することができた。
 政府側が分かっている情報を伝えなければ、信頼関係は生まれない。政府側がやるべきシンポジウムを新聞社にやらせていることに関しての、後ろめたさがあるのかもしれない。しかし、正しく伝えないことが、相手にとっては自分が信頼されていないと受け取られることを理解しているのだろうか。
 相手から信用されないと思えば、相手を信用するはずがない。不信感の塊で、政府からの報告を受ければ、纏まるものもまとまらなくなるのは当然のことである。このPTでの議論は、今後の国益という点で非常に大切なPTである。本質的な議論ができるように努めて行きたいと考えている。

                  参議院議員・医師 桜井 充

※PT=プロジェクトチームの略称

【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 先日、とある「政治を変えていこう」というような勉強会に呼ばれ参加したところ、高校無償化について小生よりも若い方々から多くの反対意見が出たことに戸惑ってしまいました。
 実は高校無償化の政策が行われた後に、高校に再入学した生徒が増えた事がわかっています。この事からだけではないですが、世界的にも当たり前でもある高校無償化は大枠では正しい政策では…と思っていただけに熱くなってしまいました。反対派の若者達の多くの意見としては、「生活に苦しければ、引っ越しをしてでも雇用を探すべき、引っ越せばいい。甘えだ!」というものでした。
 彼ら彼女達のような、絶え間ない努力の結果、比較的大きな収入を得ることができた層にとっては、「努力不足の人達になぜここまで施すのか」という事を主張する方が多くなっている気がします。最近のギリシャとドイツの対立のようなイメージをされているようです。もちろん、義務を果たさず権利主張ばかりしている人々も多くいることは承知していますが、少なくとも親の所得によって進路が決まってしまうような状況にしてはいけないのではないかと思います。結果平等ではなく、機会平等は担保すべきであり、最近の若年層の貧困化やシングルマザー(シングルファザー)の増加に対する救済策としての一
つの手段として、高校無償化は評価されていいと思うのですが、いかがでしょうか。
 それにしても、様々な部分で対立する層が出てきているように感じます。お互いが感情論でなく、論理的に社会全体が幸福にするためにはどうすればいいかという事を考えていく必要があると思います。(小林太一)