桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「あまりにも遅い」

2013年12月19日 (木) 17:53
  猪瀬東京都知事が辞任した。答弁が二転三転しただけではなく、東電病院の売却に関しても便宜供与が取りざたされていた。これだけの疑惑があれば、辞任は当然のことであり、あまりにも遅い決断だったと思う。
今回の一件で特徴的なことは、猪瀬知事を守ろうとする動きが全く無かったことだ。都知事選で応援した人たちは、基本的には都知事を守ろうとするものだが、議会との関係も悪かったので、このようなことになったのだと思う。
   以前、民主党の勉強会に猪瀬さんをお招きしたことがある。道路公団の民営化に関してで、私の質問に対して、「君は僕の本を読んだことがあるのか」と聞かれたので、「ありません」と答えたら、「質問する権利は無いね」とばっさり切られたことがある。このような態度であれば、守ってくれる人は現れないのは当然のことかと思っている。
  予算編成も大詰めを迎えている。診療報酬改定に関して、厚生労働省に加えて、いわゆる族議員と財務省との間で折衝が続いている。私たちの政権の時には、「人への投資」を重視したので、医療費や教育費を増やし、公共事業費を削減した。
  安倍政権になってからは、公共事業費や防衛予算が増額された。これは非常に分かりやすい構図であり、今後はどちらの予算を重視するのかという視点で、政権選択をしていただける環境を作ることが大切だと考えている。
  そのためには、なんといっても信頼回復しかない。民主党はバラバラで、政権担当能力が無いというレッテルを貼られてしまったが、それを払拭できるような体制を作っていかなければならない。そのために、政策責任者として努力していきたいと考えている。
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 世界三大ミスコンのひとつである「ミスインターナショナル」で日本人として初めて優勝した吉松育美さんが、自らの活動に対して大きな圧力をかけられたことを訴えた記者会見が海外やネット上で話題になっています。
 不思議なのは日本のメディアの報道姿勢です。未だ刑事事件にはなっていないので事件として報道するには難しいことは理解していますが、ここまで完全に無視するとは驚きで何らかの圧力を感じます。ニューズウィークやワシントンポスト、CNNやFOXその他海外のメディアは一斉に大きく報道しています。一概には言えませんが、日本のように事実をいかに早く報道するかにウェイトを置くか、海外のように各記者のジャーナリズム精神にウェイトを置くかという点で違いがあるように思います。
芸能界にはクリーンさを求めてはいけないという声も聞きますが、21世紀も悪習を残していいとは思えません。(小林太一)