桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「これが厚労省社会援護局」

2014年04月24日 (木) 14:26
   大活字本というのがあるのをご存じだろうか。弱視の人のために作られている本のことである。恥ずかしい話だが、私はこのことを知らなかった。先日、障害者の方が来られて、普及させたいので何とかして欲しいという依頼を受けた。
 
 日常生活用具を必要とする障害者、障害児、難病患者等の生活を支援するために、日常生活用具給付事業が設けられている。実施主体は市町村だが、費用負担の補助制度があり、国が50%以内、都道府県が25%以内の範囲で行う事になっている。
 
 どのような物がこの日常生活用具にあたるか良く分からないので、この制度ができた時に、参考例を厚労省のホームページにアップしている。その中に、視覚障害者の情報・意思疎通支援用具として点字図書は入っているのだが、大活字本は記載されていない。そこで、点字図書と並んで大活字本を記載することをお願いしたのだが、厚労省社会援護局の回答はできないという事だった。
 
 その理由は、これはあくまで参考に書いたものであり、この参考例に乗っていないと対象にならないと思われるからという事であった。「はあ?」である。要するに、ひとつ書き換えると次々に依頼が来るので、面倒くさいからやらないだけなのである。
 
 このような役人がいるから、役人は仕事をしていないと言われる。一生懸命働いている役人も、このような仕事をしない役人のために、同一視され批判されているのである。このような働かない役人を辞めさせることができるようにしなければ、真面目に働いている役人が気の毒で仕方がない。
                 参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 鹿児島2区の補欠選挙の行方が注目されています。鹿児島2区といえば奄美大島、小生がこの業界に転職し初めて国政選挙を経験した際に1ヶ月ほど滞在した島です。
当時、奄美の政策をいろいろと考えたものですが、5%を越える生活保護率、超高齢社会、さらに産業も疲弊していたことから打開策として奄美大島を自然遺産に登録することで活性化できるのではないか等と考えました。ところが、現地の方々からお話を伺っていくと、自然保護を訴える住民がおられる一方、公共事業を推進するためにむしろ自然保護に反対する住民も多くいらっしゃいました。どうすればいいのかと、とても悩んだものです。
小生はFACEBOOKの背景に奄美大島のマングローブ林の写真を使っていますが、この美しい自然は奄美だけでなく、我が国の財産だと思います。奄美の未来を考えることは、過疎化が進む地域社会を考えるうえでも様々なヒントが見つかるように思います。(小林太一)