桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「何も分かっていない」

2014年05月15日 (木) 10:54
  今週の月曜日と火曜日に全国地方議員フォーラムが東京で開催された。私は政調会長として、現在取りまとめ中の経済対策について報告した。この内容に対して、地方議員の皆さんと来週月曜日のネット会議で議論することとしている。
 
 懇親会の場で、地方議員の皆さんと意見交換しているとき、耳を疑うような発言をされた方がいる。菅元総理である。現在脱原発で活動していることを滔々(とうとう)と述べておられた。
 
 党の方向性と違う事を得意げに話す無神経さにあきれてしまった。実はそう感じたのは私だけではない。参加していた地方議員からも怒りの声が聞こえてきた。党が政権を失った最大の理由は党内がバラバラだったからである。このことを党の最高責任者を経験された人が未だに理解していないということである。
 
 私は菅元総理にお世話になったし、菅ブームに乗って当選させて頂いた一人である。だから、菅元総理に対して厳しい意見が出た際も、擁護する立場で発言してきた。しかし、懇親会の場での話を聞いていて、このような事を繰り返されるのであれば、民主党が信頼
を回復することは難しいと感じた。
 
 小泉元総理や細川元総理も菅元総理と同じような活動をしておられる。菅元総理も後進に道を譲ってこの運動に加わったらいかがだろうか。それが、ご本人のためでもあり、党の再生のためでもあると思うのだが…
 
                 参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 先日、NASAが南極の氷が予想以上の早さで溶けていることを発表し、地球温暖化による海面上昇への影響を警告していました。津波対策で防波堤を充実させているところですが、海面が上昇することにより堤防の防波能力が落ちないのか等心配です。もっとも、多くの島国にとって地球温暖化による海面上昇は死活問題であり、見過ごすことのできない問題です。
 ところで、気象庁は5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、今年の夏は冷夏になる見込みであることを発表しました。冷夏は経済に与える影響が大きく、暑さのみならず消費をも冷え込ませる可能性があります。
 様々な産業政策で経済を元気にさせようとしても、環境保護等、自然に対しての敬意を忘れてしまうと大きなしっぺ返しが来るように思います。(小林太一)