桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「還暦を迎えました」

2016年05月12日 (木) 17:49
 今日還暦を迎えました。多くの皆さんからお祝いの品やメールを頂き、ありがとうございました。私は本当に幸せ者です。これからも若々しく生きて行きたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
 
 久しぶりに財政金融委員会で質問に立った。黒田日銀総裁、そして桜井真政策審議委員の答弁の態度が悪く、委員会は紛糾した。何故なら、私が真剣に質問している時に、黒田総裁は桜井審議委員とニヤニヤしながら話をしているし、桜井審議委員は私の質問に対しても白さんの質問に対しても虚偽の答弁を行っているからである。日銀も地に落ちたと感じた。
 
 それだけではなく、黒田総裁は政策的に間違っているにも関わらず、方向転換しようとしない。現在日銀は日本国債を大量に買い入れているが、効果は十分ではなく、しかも副作用によって多くの国民の皆さんが苦しんでいる。このままでは日本は本当に大変なことになってしまう。
 
 金融緩和を行った結果、円安に誘導され、株価は上がった。一方で、輸入食材を中心に物価は上がったが、賃金上がらず、年金の支給額が増えていない。これでは国民生活が苦しくなるのは当然のことである。
 
 いわゆるマイナス金利の導入により、預金金利はさらに下がった。金利が低く貯金が増えないのであれば、将来に備えて、さらに貯蓄を増やさなければならない。このような庶民の苦しみを黒田総裁は全く理解していない。
 
 中小企業にとっても、輸入の原材料が上がる中で、その分を価格転嫁できないので、利益率は下がり、サラリーマンの賃金を上げられる状況にはない。中小企業の実態を黒田日銀総裁は理解していない。何故ならば、日銀が調査している中小企業は、資本金2千万円以上の企業5千社程度で、380万社ある中小企業の、ほんの一部しか調査していないからである。
 
 さらに、大量の国債を買いこんでいるが、いずれ日銀が抱えている国債を売るとなったら、誰が買ってくれるのだろうか。いわゆる出口戦略が見えない中で、間違った政策を続けているのである。
 
 黒田総裁の後の日銀総裁は本当に大変だと思う。これ以上ひどい状態になる前に、黒田総裁を辞めさせなければならない。そのために戦っていきたいと考えている。
 
参議院議員・医師 桜井充
 
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 今月は国会質問が三本あり、準備に追われている毎日です……。今日はその中の一本目である日銀に対する質問が終わりました。続いて予算委員会です……。
 さて、今月は日銀政策決定会合が開催されず、来月に開催されます。その際に、ちょうど参議院選挙前ということもあり、株価を引き上げるために追加緩和政策を打ち出すのでは、という話を多方面から耳にします。しかし、注目すべきは政策決定会合の翌週にイギリスで行われる、EUを離脱するかどうかの国民投票です。仮に、イギリスがEUを離脱することになると、他のEU加盟国にも離脱への運動が広がり、世界経済にも大きな打撃を与えることは間違いないと思います。2月のフィナンシャルタイムズによる調査では残留すべきが43%、離脱すべきが40%でした。調査会社「ユーガブ」による最新の調査では残留すべきが42%、離脱すべきが40%と、未だ大接戦です。
 日本銀行が既に過度な金融緩和政策にマイナス金利政策を行っていますが、目先の選挙のために再び追加緩和政策を行った後、世界経済が混乱した際には、日本銀行は一体何ができるのでしょうか。(小林太一)