桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「緊急事態宣言」

2020年04月09日 (木) 20:04
緊急事態宣言が出された。休業要請がもっと厳しく行われるのではないかと思っていたが、飲食店等の営業は認めるということで、この程度の内容であるならば、もう少し早い段階で出すべきだったのではないかと思う。
 
今回の要請内容は事前に考えていたほど厳しくはなかったが、この程度の要請に留まっているのは、政府としては、しばらく様子を見て、今回の内容で不十分であるならば強化するという考えであるようだ。しかし、ここ半月のことを振り返ってみても、東京の感染者は増え続けている。様子を見るといっても、もう十分見ていると思われ、行動制限などを更に強く求めてもいいのではないかと思う。
 
緊急事態宣言が出されたことを受けて行われた意識調査では、これまでと特に意識が変わらない、という方々が一定数いた。その中には、これまでも十分注意をしていたという方もいるのだろうが、未だに甘く考えている方がいることも確かだろう。
 
ネット上では、東京でキャバクラの営業ができなくなるのであれば、緊急事態宣言の対象外である名古屋に行って営業しよう、という書き込みがあったそうだが、こうした事例もその典型だろう。ただし、彼らばかりを責めることはできないとも考えている。なぜならば、政府の要請に従って休業したからといって、十分な補償が行われるかは分からないからである。
 
感染を抑え込みつつ、経済に対する影響を最小限に留めたい。それが政府の方向性である。考え方としては理解できるが、しかし、本当にうまくいくのだろうか。あぶ蜂取らずにならないよう願っている。
 
 
参議院議員・医師 桜井 充