桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「隗より始めよ」

2020年04月16日 (木) 17:49

今日、午前中に法務委員会が開催された。裁判所職員定員法案の審議と採決のためだ。これは名称の通り裁判所職員の定数を定める法案だが、成立を急ぐ必要はなく、今国会中に成立させればよいものである。なぜならば、裁判所職員の人数は、現時点で法案が定めようとする定数を下回っているからだ。
 
この法案の審議のために、二度に渡って委員会が開かれた。火曜日には趣旨説明が行われたが、わずか2分間の趣旨説明のために、委員全員が集合し、法務大臣始め、副大臣、政務官、そしてその秘書官も陪席していた。
 
政府は、民間に対して外出自粛を要請している。仕事もリモートワークを推奨し、なるべく出社しないようにお願いしているはずである。それにも関わらず、成立を急ぐ必要のない法案の審議を進めるというのは、おかしな話ではないか。もちろん、新型コロナ対策のように、審議を急がなければならないものもあるが、そうではないものについては、せめて緊急事態宣言が解除されてから審議するべきである。
 
法務委員会の与野党の理事には事前にそうした旨を伝え、どうしても審議をするのであれば、せめて趣旨説明と質疑を同日に行うべきだと提案した。理事からは了解をもらえたのだが、立憲の参議院の国対委員長の反対で、それもできなくなってしまった。
 
国民の皆さんの協力のおかげで、東京の感染者数は減少傾向にあるように思える。もう少し努力すれば、収束させることができるかもしれない。「隗より始めよ」である。国会が皆さんの手本になるように努めていかなければならないことは言うまでもない。
 
 
参議院議員・医師 桜井 充