桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「今日は過ごしやすい一日です」

2010年07月29日 (木) 19:13
◇ 今日は暑さも一休みで、東京も過ごしやすい一日となりました。
ほとんどの議員が新会館への引っ越しを終えているのですが、化学
物質に弱い私は来週引っ越しする予定です。現在、換気扇を回して、
空気清浄機を3台購入して、室内の環境を整えているところです。

 さて、明日から国会が開かれます。参議院で与党は過半数に達せ
ず、しかも衆議院で3分の2を持っていないので、どのような流れ
になるのか全く不透明です。与野党が合意した法案だけが成立する
ことになるのでしょうから、政策に対する話し合いができるのかが
最大のポイントになりそうです。

 今週の土曜日は岡山で開催される、全国有床診療所連絡協議会総
会に出席し、講演を行うことになっています。有床診療所は19床
以下のベッドを持っている診療所で、大きな病院と比較して、設備
も人手も十分ではなく、国は廃止の方向で動いていました。

 しかし、医療提供の考え方の中に、いわゆる「看取りの医療」と
いう概念が生まれ、状況は一変しています。というのも、私たちが
医学教育を受けた時には、どんな患者さんに対しても、最後まであ
きらめないで治療するように言われたのですが、今は患者さんの意
向に従って治療を行っていくというように、医療の在り方が変わっ
てきました。

 このような考え方に立って治療を行うのであれば、施設が不十分
であっても、患者さんに対して十分な医療を行うことが可能です。
何故ならば、大事な点は、医療者側が患者さんの気持ちを十分に理
解することにあるからです。

 このような観点に立てば、有床診療所は「看取りの医療」を行う
上で、最も適切な診療施設であると考えています。主治医の先生と
きちんとした人間関係ができていれば、何でも相談できます。具合
が悪くなった時に、大きな病院に入院することになれば何日も待た
されますが、有床診療所の場合は融通を利かせてもらえます。

 国は、一度は廃止の方向で動いていましたが、医療を取り巻く環
境が大きく変わってきたのですから、有床診療所の在り方をもう一
度検討する必要があると考えています。一度壊してしまったシステ
ムをもう一度作り直すことは大変なことなので、何とか有床診療所
の崩壊に歯止めをかけるように努めていきたいと考えています。

                 参議院議員・医師 桜井 充

【秘書のつぶやき】
  桜井充秘書小林です。
 最近、児童虐待についての報道が相次ぎ、昨日も児童相談所への
相談件数が19年連続の過去最高の4万4000件にのぼるとの報
道がありました。実は子供を虐待する母親では自らの児童期に被虐
待体験を持つ者が69.2%と顕著に多く、今時の若い親だから…
というものではなく、虐待の再生産が起きているのです。相談件数
が増えているのは、児童虐待防止法改正や広報の結果、通報が増え
たためで、見て見ぬふりをされてきた虐待がようやく表に出てきて
いるという要因が大きいのです。
 また、歯科政策を勉強していた中で知ったのですが(もしかした
ら以前にも書いたかも…)、虫歯が極端に多い子供はネグレクト
(育児放棄)などの虐待を受けている可能性が高いことがわかって
います。少しでも多くの子供たちを救うための何らかの参考になれ
ば幸いです。
 さて、小生は今週末にも東京に戻ることとなりました。約半年弱
の宮城県に滞在した間、たくさんの支援者の皆様をはじめ、多くの
方々に大変お世話になりました。お一人お一人にご挨拶に参らせて
頂きたいところですが、あいにく時間がないことが悔しい限りです。
この御礼は仕事にてお返しできるよう、東京でもガツンと頑張って
参ります!今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
(小林太一)