桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「何とかなりましたが…」

2010年12月23日 (木) 10:00
 23年度予算編成作業は大詰めを迎え、閣議決定を経て、内閣での作業は一応終了する。一応とあるのは、今後の国会の審議がどのようになるのか、全く不透明だからである。
22年度補正予算は、自民党や公明党の意見も取り入れて作成したが、悲しいかな、両党からは否決されてしまった。今回は、与党だけでの作成作業となっているので、国会の審議で、賛成していただけるのか全く分からないのである。
今回、予算の編成作業に携わってきたが、事務方の作業は本当にみごとであったし、「財務省主導」と言われるのも分からないではない。「財務省主導」というのは悪いイメージでとらえられているが、他の省庁との交渉で、お金がないという一言で終わらせ、財務省の言うとおりにさせているわけではなく、この予算の問題点等を議論し削減していくのである。
事務方同士の話し合いで決着がつかなければ、交渉は政務三役に委ねられることになるのだが、この時の理論武装がすごいのである。ただし、私なりの考えもあり、事務方との話し合いの中で、私の考えを優先させてもらった時もあるが、いずれにせよ交渉に臨む時には完璧に理論武装されているのである。
交渉に臨む私の頭の中も整理されているので、私も非常にやりやすかった。一方で、強いものと戦いたいというのが私の本性でもあり、今度は他の省庁の政務三役になって、財務省と論戦を戦わせてみたいという思いもある。
話は変わるが、先日、とある省庁の事務方がやってきた。その事業の説明を受けたのだが、危機感が全くないのである。そこで、このままいったら、この国はあと何年もつのと尋ねたら、つぶれることはないでしょうと言うのである。
この感覚だから、この程度の提案しかできないのだと思ったが、財政破綻するかもしれないという危機感の希薄さには本当に驚いた。この方が特別なのかもしれないが、今後、私が行っていかなければならないのは、霞が関全体の意識改革だと思った。予算の査定だけではなく、執行も含めてチェックを行い、本当の意味での公務員改革を行っていきたいと思っている。

                                      参議院議員・医師 桜井充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 とある雑誌で世論調査についての特集がありました。例えば、「増税したほうがよいか」と、「財政が厳しいが、増税したほうがよいか」と聞いた場合では結果が異なる等の内容でした。聞き方次第で結果が変わるということです。調査結果のとおりの政策を行うべきなのか、それともしっかり説明しつつ、あるべき姿という政策を実行していくべきなのか。極端な例かもしれませんが、太平洋戦争開戦やヒトラーの政策も世論調査からは多くの国民に支持されていたわけで大変難しい問題です。
 さて、26日には競馬の有馬記念が開催されます。多くの叡智(?)への世論調査結果に基づいた一番人気の馬が必ずしも勝たないことはなんとも興味深いものです。小生もこのレースだけは宝くじ代わりに少しだけ買っているのですが、今年は桜井の参院選があったので「立ち上がろう夢あきらめないで」、「当選」、桜井の持ち歌「栄光の架け橋」の「◎ドリームジャーニー」「○トーセンジョーダン」「▲トゥザグローリー」に加え、尊敬するセクスィー部長から薔薇がつく「△ローズキングダム」と予想してみます。
果たして来週は笑顔で原稿を書けるのでしょうか如何に!?(小林太一)