桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「呆れているだけでは始まらない」

2011年06月23日 (木) 18:34
  会期の延長幅は70日となり、8月いっぱい行われることになった。この間、野党の皆様には本当にご迷惑をおかけした。これで、さらに信頼関係を失ったことに関して、総理はどのように考えておられるのだろうか。
  参議院の平田幹事長が、再生可能エネルギーより特例公債が優先されるべきだろうという趣旨の発言をされていたが、至極まっとうな意見だと思う。
総理は「私を早く辞めさせたいのならば、この法案を通せ、この方法で戦っていきます」という趣旨の発言をされていたが、私が認識している民主主義の方法とは全く違う。皆様はいかにお考えでしょうか。
  総理が辞める気配は全くない。6月2日の発言は何だったのだろうか。子どもたちの間では、一定のめどが立ったらという言葉がはやっているらしい。例えば、母親から宿題はいつまでやるのという問いかけに、今のフレーズで答えているそうだ。
ともかく、私は私で、粛々と仕事を行って行かなければならない。被災地の民間企業の皆さんは、再建を急いでいるのだが、それがなかなか進まない。その理由がやっとわかった。必要な予算措置がされていないのだ。何故ならば、現地から必要な予算が上がってこないからである。
  被災地の漁業関係者や企業の方々から、要望は頂いてはいるが、具体的内容が明示されていないのである。それも当然で、これまでこのような作業をしたことが無かったからである。そこで明日、宮城県の水産関係者、加工業者そして販売業者等の方々に集まって頂き、さらに、県の職員、農政局、そして経済産業局の人たちにも参加していただき、より具体的な内容を詰めることにした。
  さらに、必要であれば、農政局や経済産業局等国の出先機関のOBの方々を基礎自治体で雇用していただき、積算して必要な予算をあげてもらうシステムを作ろうとも考えている。このシステムを作ることにより、現地のニーズを拾い上げ、早期の復興を実現できるのではないのかと思っている。文句を言っても始まらない。私がやれる事を全力で取り組んでいきたいと思う。
                                   参議院議員・医師 桜井充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
機器落下事故による影響で運転停止中の高速増殖原型炉「もんじゅ」が話題になっている中、日本原子力研究開発機構が震災対応に特化したテーマについて開発提案の募集を始めています。http://sangaku.jaea.go.jp/4-information/info110617.html
 これは、原子力機構の研究開発成果の中で生まれた特許・実用新案等を、震災対応の新商品開発を希望する企業等に使用して頂き、実用化共同研究開発を推進することにより、その成果を社会還元させていくことを目的としています。原子力機構の技術・特許により製品化された成果ものとして、http://sangaku.jaea.go.jp/result.htmlにありますように、「未来型のお酒」「水中インパクトレンチ」「遺伝工学用試薬」「生分解性眼鏡用デモレンズ」「カーネーションの新品種」など、実は原発とは全然関係のないようなものもたくさんあります。
「海外からの問い合わせはよくあるのに、国内からは見向きもされず、海外で評価されて初めて問い合わせが来る」との嘆きを何人もの研究者や技術者から伺ったことがあります。様々なレベルの高い特許を民間と有効活用し、なんとか震災を克服できるようなものが生まれることを祈っております。(小林太一)