桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「本当にすごかった」

2011年07月21日 (木) 18:53

 なでしこジャパン、優勝おめでとうございます。明るい話題の少なかった中で、勇気と感動を与えてくださいました。本当にありがとうございました。
 昨日、高木文部科学大臣とお会いした際に、スポーツ関連予算を充実する必要があるという点で意見は一致し、厳しい財政の中、何とかやりくりできればと思っている。しかも、来年はロンドンオリンピックである。政府として、最大限の支援を行うべきであると考えている。
 今朝のテレビでも報道されていたが、彼女たちを取り巻く環境は非常に厳しい。男子の選手はプロ契約しているが、なでしこの中で、プロ契約している選手はほんのわずかである。社会人選手の競技は、これまで企業が支えてきた。しかし、経済が悪化する中、スポーツから撤退する企業が続出している。このような状況を考えれば、国としての何らかの支援が必要になるのではないかと考えている。
 私は、以前からスポーツ関連の職で生活できる社会を作るべきであると考えていた。オリンピックで活躍している選手の中で、例えば、体操や水泳の選手はプロと言える人たちが指導しているから、メダルを獲得できたと思っている。
 高齢化社会で、需要が落ち込んでいる中で、新しい雇用の受け皿を探さなければならない。そこで、野球の指導者やサッカーの指導者にライセンスを与え、指導者で生計が立てられるようにすることは、雇用の受け皿になるだけではなく、スポーツ人口が増えていくことにつながっていくのではないかと思っている。
 今回のなでしこジャパンの活躍で、なでしこを目指す子供たちが増えるのではないかと思う。なでしこになりたいという夢を持つことは、とても大切なことである。そういう意味においても、今回の彼女たちの活躍はとても大きかったと感じている。
                 参議院議員・医師 桜井 充
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 日本女子サッカーがワールドカップで優勝しました!素晴らしい結果の裏側には渡航費の半分を自己負担しておられた等の苦労話が大きく報道されています。(ちなみに小生がサルサの世界大会に出場した時は参加費・交通費は自腹でした。飛行機はビジネスクラスで…等というのはほんの一部のスポーツ選手だけだと思います)女子ソフトボールやカーリング等、マスコミが報道する間だけしか大きく注目されない事が多々ありますが、これを機にスポーツ業界の現状に対しての理解を深め、一過性のものにならないようにしなければと思います。
 ということで、「体力・スポーツに関する世論調査」を調べたところ、「スポーツ振興について国や地方公共団体への要望」の上位は「年齢層にあったスポーツの開発普及」、「スポーツ指導者の養成」、「学校体育施設の開放・整備」となっていました。
 実はスポーツ指導者の在り方について、小生が小学校の頃からファンである桑田真澄さん(巨人軍の元エース投手)による大変興味深かった論文を目にしたことがあります。それはプロ野球選手への中学・高校時代の練習に関するアンケートを基にして記された論文「アマチュア野球の抱える課題に関する研究」で、「オーバーワークによるケガを経験」が中・高時代が43%・51%、「ケガを我慢してのプレーを強要されたことがある」が中・高時代26%・31%、「指導者が練習時間内にタバコを吸っていた」が中・高時代が50%・43%、一方で、「自分が指導者になった時に、同じ内容の指導をしたいと思う」の中・高時代はわずか18%・34%に止まっていました。「指
導者を含めアマチュア野球には育成という観点を取り入れる必要があることが分かった」と結論づけられていましたが、指導者の育成、取り組まなければならない大切な問題だと思います。今日は力が入って長くなりましたスイマセン…(小林太一)