事務局ブログ

桜井充メルマガ:「やっと実を結びそうです」

2011年07月28日 (木) 18:30

 「歯科口腔保健の推進に関する法律案(歯科口腔保健法)」が参議院を通過した。この法案は歯科医療の基本法で、8年前から取り組んでいた。その当時は野党であり、悲哀を味わったこともあった。
 だいぶ前のことではあるが、法案が出来上がったときの日本歯科医師会での評価は散々であり、中身が無いと酷評されたこともあった。法案を参議院に提出した時も、野党提出の法案であるが故、審議されることなく廃案になった。与党になり、やっと成立の運びとなりそうである。
 一般の方にはあまり知られていないことだが、自分の歯が多いほど、病気になりにくく、きちんとした入れ歯が入っている人の方ほど認知症になりにくい。そのため、歯科医療を充実することにより、医療費や介護費用を削減できる可能性がある。
 また、口腔ケアを行う事により、高齢者の肺炎の中で最も多い誤嚥性(間違って飲みこむこと)の肺炎を予防することができる。さらに、栄養状態が良くなる可能性が指摘されており、癌の患者さんの入院日数を減らせるというデータも出てきている。
 高齢者だけではなく、今社会問題となっている児童虐待の早期発見も期待できる。児童虐待には4つのパターンがあるが、育児放棄は体に傷がないので、医師が見落としてしまう場合もある。しかし、このような子供たちは、虫歯の数が多かったり、治療していない歯が多いという特徴があるため、歯科検診を実施すると早期に発見できる可能性がある。
 このように、歯科医療の充実は社会にとって大きなメリットがあるため、歯科の基本法の作成を行ってきた。検診を充実させたくても、その根拠となる法律がなかったために制度化できなかったが、この法律が制定されれば、予防医学を実現できるようになる。
 歯科の基本法だけではなく、アレルギー対策基本法や、脳死の患者さんに対する医療行為のほか、作らなければならない医療に関する法案は、まだまだたくさんある。国民の皆さんが健康で長生きできる社会の実現のために頑張っていきたいと考えている。
                  参議院議員・医師 桜井 充

【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 ノルウェーで連続テロが起こり、世界に衝撃が走りました。(中国新幹線の事故も大変驚きましたが。これはまた別の機会に…)テロや大量殺人事件というと、我が国ではあまり縁がないようなイメージがありますが、これまでに何人もの政治家が凶弾に倒れておりますし、また、地下鉄サリン事件は世界的にも極めて大きな衝撃を与えたテロ事件でした。大量殺人事件においても長きに渡って大量殺人の世界記録となっていた津山事件をはじめ、記憶に新しい秋葉原、荒川沖での凶行等、我が国でも見過ごせないものとなっています。
 ところで、たまたま今年の1月の『NEWSWEEK』で「アメリカの暗殺犯を生むアメリカの闇」についての特集があったのを思い出しましたのですが、その中で「暗殺者の大半は性的な欲求不満を抱いた社会的不適応者で共通点は世間から孤立している」、「子供のころや青年期にいじめや仲間はずれの標的にされていた人が極端に多い」と分析されていました。
 分析されていたような人間全てが犯罪を行うわけではもちろんありませんが、我が国も地域のつながりが薄れつつ、孤立感が増幅している中、改めて考えさせられました。(小林太一)