桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「厳しい環境にさらされています」

2011年08月04日 (木) 22:57
 変な天気が続いている。全国各地で大雨の被害が続出しており、お亡くなりになられた皆様に心からお悔やみ申し上げるとともに、被害にあわれた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
梅雨が早くに明けたと思っていたら、梅雨前線が日本列島に戻ってきた。涼しいのは良いのだけれど、集中豪雨に見舞われた地域は本当に大変である。これも温暖化の影響なのだろうか。本質的な原因を探って、きちんと対処しなければならないと思っている。
放射性セシウムの問題で、食の安全が脅かされている。後手に回ってしまったことに関しては、反省しなければならないと感じている。消費者の皆さんの信頼を回復するとともに、畜産農家の経営の安定化のために、一日も早く対策を立てたいと考えており、現在、農水省と最後の詰めを行っているところである。
稲わらから放射性物質が検出されたという事は、その地域の土壌も汚染している可能性があるという事になる。そうなると、今度は米の汚染も問題になってくる。あの地域まで、放射性物質が大量に飛んでいたとは、当時は全く気がついていなかった。収穫前後にきちんとした検査を行い、食の安全を守っていきたいと考えている。
一方的に偏った円高が止まらず、日本経済や金融の安定のために、日本政府は単独で介入を行った。現下の厳しい経済情勢について、日銀も政府と問題意識を共有しており、さらなる金融緩和政策を行う事を決定した。
他国の情勢に目を転じると、EUの不安はギリシャ等の国家財政の問題であり、このことにより金融システムに悪影響を及ぼすのではないかと懸念されている。アメリカの債務上限問題も国家財政の問題であり、そういう意味では、日本も全く同じような問題を抱えている。
この点から考えると、世界全体の中で、日本の財政が世界経済のリスク要因とならないようにする必要性があり、そのための適切な経済・財政運営を行っていきたいと考えている。
 
医師・参議院議員 桜井充

【秘書のつぶやき】
桜井充秘書小林です。
本日、政府・日銀は市場介入に踏み切りました。
「為替介入はまだか!」の声が多く寄せられ、大変もどかしかったところですが、為替介入のタイミングを誤ると、逆に投機筋が売りを仕掛ける好機となってしまい逆効果になることもあることから、仕掛けるタイミングが特に重要です。
 元証券マンの視点で最近の為替動向を見てみると、テクニカル的には「売られ過ぎ」であったこと(と、小生は見ています)、通貨の先物ポジションを見てみても円のロング(買い)ポジションが相当貯まっていた事を考えると、かなりいいタイミングで介入を行ったのではないかと思います。
ところで、昨日、日本と同じく通貨高に苦しんでいたスイスも利下げを行い、一時的にスイスフランが売られる展開となりました。実はスイスフランや日本円は、マーケット内では「リスク回避」の際に買われる通貨として知られており、ドルやユーロへの不安を元にした「リスク回避」マネーがスイスフランや円に集中した結果、このような通貨高となっていたのでした。
今回の為替介入等の通貨高防止施策を行った我が国やスイスが、通貨高に対して市場に強くメッセージを発したことで、これまでの「リスク回避」型の運用方針を取っていたヘッジファンド等の投資家の動きに我が国にとってよりよい方向になるよう、大きく変化が出てほしいものです。(小林太一)