桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「少し明るい話を」

2012年01月12日 (木) 18:31

 最近暗い話題が多いので、今日は少し明るい話を。地元の温泉で、経営が悪化しファンドに買い取られたホテルがあったのですが、経営者そして従業員の皆さんの努力もあって、元のホテルのオーナーが買い戻すことができました。
 このホテルの再建のために、当初はファンドからの出資もあり、設備投資を行うことができ、老朽化していたホテルを建て直すことができました。さらに、宿泊客を個人客中心に方針を変更し、サービスを充実させることによってリピーターを増やしていきました。さまざまな努力が実り、営業成績が上がったために、買い戻すことができました。
 この間、私も少しお手伝いさせていただきましたが、金融機関の融資判断が厳しく、買い戻すための資金の調達に苦労しました。最後は公的金融機関が面倒をみてくれましたが、これまでの誤った金融行政の結果、相変わらずの貸し渋りが続いており、これでは産業は拡大しないと再確認させられました。
 このホテルに関して、マスコミが大きく取り上げてくれたので、お客さんが増えただけではなく、どのようにして再生したのかという講演の依頼があるそうです。このような厳しい環境でも、努力すれば報われるという成功例だと思います。
 私たちが行うべきことは、このような成功事例を増やすことと、その手立てを多くの人たちに知っていただくようにすることだと思います。自分で考えることはなかなか大変ですが、成功例に学ぶことは、それほど難しいことではありません。
 今年は、EUのソブリン問題や米国経済の行方等、国内だけではなく海外にも不安定な要素が多数存在しています。勿論、政府としても努力することは言うまでもありませんが、一人一人の皆さんが工夫していくことも、とても重要だと感じています。あきらめずに頑張れば道は拓ける、今回の一件は、その思いを強くさせられる出来事でした。
                   参議院議員・医師 桜井 充

【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 某新聞による、成人式と尾崎豊氏について述べた社説が大きな話題になっている。小生はカラオケでも尾崎豊氏の曲しか歌わない(しか歌えないという説も…)ほどのファンだからというわけではないが、この記事には大きな違和感を感じた。
 社説の中では、「若者よ当事者意識を持てと促した」「若者よもっと怒れ」と述べられていたが、若者は怒っていないわけではない。実際に学生さん達等から話を聞くと、若者人口が少ないことから政治に若者の声が反映されにくいこと(投票率が低いことはひとまず置いておいて)、マスメディアも視聴者・購読者が多い、高齢者よりの報道になっている事に怒りを感じている、と声を多く聞きます。若者の犯罪率も過去に比べると大変低く、インターネットにより自由自在に情報を収集できる今の若者が劣っているとは決して思えない。むしろ、若者を批判する前に、本来は若者の見本であるべき大人にこそ、あてはまるものではないだろうか。(もちろん、全ての大人にあてはまるわけではないので念のため…)
 先日、仙台市の職員が仙台の地下鉄において女子中学生に痴漢行為を行い、逮捕されたようだ。被害者が泣きながら「やめてください、痴漢です」と言ったのにも関わらず、周りの人は一切助けなかったようだ。小生は電車内でこういう事を見ると必ず注意をするのですが、一度たりとも加勢されたことがない。
 大人は子どもには「いじめはいけない」「喧嘩は止めなさい」「他人を尊重しなさい」といいながら会社ではパワハラやセクハラ等のいじめをしたり見て見ぬふりをする。あまりよい例ではなかったですが、大人のこういうダブルスタンダードに対して「大人は汚い」と尾崎豊氏は歌にこめていたように思います。
 思わず熱くなってしまい、申し訳ありません…自戒を込めて…(小林太一)