桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「現場第一主義」

2012年04月19日 (木) 19:23
 先週、TPPの調査のため、アメリカとカナダを訪問した。全ての懸案事項に対する疑念が払拭できたわけではないが、とても有意義な調査であったと思う。この点に関しては、PTを通じて、きちんと報告したいと考えている。
 金曜日の夕刻に日本に戻り、翌日は午前中が診療で、午後から丸森の酪農家を訪ね、意見交換を行った。テーマは放射能汚染で、牧草が汚染されており、その処理と補償に関してであった。
 放射能に汚染された牧草の処理に関しては、相当前から問題視されており、政府内で議論が重ねられている。しかし、未だに結論が出ておらず、現場の人たちはとても困っていた。
 補償に関しても、一番草の被害に対しては支給されたそうだが、二番草、そして三番草に対しては未だ支給されていない。24年度はどうなるのかわからないし、牧草地を除染しない限り、この問題は解決できないので、抜本的な対策を講じてほしいという事であった。至極もっともなことである。
 すぐに、細野大臣そして平野大臣に電話で依頼したが、担当大臣もとても忙しい。大臣にお願いするだけではなく、私たちがもっと率先して、この問題の早期解決に当たらなければならないと痛感させられた。
  TPPの問題でも、この丸森の件でも同じことだが、現地を訪れて、直接話をお伺いすることは極めて重要である。忘れていたわけではないが、忙しくて「現場第一主義」を実現できなくなっていた。原点に返って、問題の解決に当たっていきたいと考えている。
                  参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 2号前の続きですが、小生はとあるSNSにて匿名で(もちろん費用は何も発生しておりません、念のため)様々な相談にのるボランティアを行っています。いつの間にか1万人を超える規模となり、辞めるに辞められなくなってしまったため、最近は何人もの方々の力を借りて基本的にメンテナンスや重い相談のみ回答しているようにしています。恋愛、友人関係等はもとより、就職難、引きこもり、貧困、DVや犯罪被害等様々な悩みが寄せられ、相談される多くの方の共通点は「相談場所・相談相手がない」ことです。このような孤独感に苛まれている間はなかなかアクティブに行動できないため、困難から脱却することが難しい傾向があるように思います。
ところで、ユニセフによる「先進国における子どもの幸せ」というレポートの中で「孤独と感じている」子どもの割合が日本はなんと30%と次ぐベルギーの約3倍の結果となっていました。また、大人に関しての一例で、「子育て中の母親の外出時等に関するアンケート調査結果」では「社会全体が妊娠や子育てに無関心・冷たい」が44.2%、「孤立しているように感じる」が48.8%となっていました。大人が孤独感を感じている状況では子どもも同様に孤独になりがちなのではないでしょうか。
 震災の際は「絆」という言葉をよく耳にしましたが、非常時以外でも「絆」があることが貧困や追い込まれた状況から脱却する打開策の一つではないかと思います。
 
※追伸:本日、某新聞社が民主党がツイッターやブログの“自粛を求める通知を出していたとの報道がありました。しかし、通知文書には「自粛」という言葉は一切なく、「一政治家として、国民、有権者の皆さまに政策所見を訴え、また自らの政策活動の紹介について、なんら抑制を求めるものではありません」とも明記されています。どうしてこういう書き方をされるのでしょうか・・(;;)(小林太一)