桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「正常化してほしい」

2012年05月31日 (木) 17:42
 参議院での問責決議が可決した後、大臣が辞任しない事を理由に、税と社会保障の一体改革以外の委員会は開催されていなかった。そんな中、やっと一昨日から、原子力規制庁に関する審議が始まった。
 この原子力規制庁は、原子力発電の管理上もっとも重要な組織の一つで、4月から原子力安全委員会の機能が事実上停止しているので、早急に成立を図る必要がある。
 何故ならば、現在全ての原子力発電所の稼働は停止しているが、停止しているからと言って、必ずしも安全性を確保されているわけではないからである。国民の皆さんの中には、稼働すれば危険で、運転しなければ安全と思っていらっしゃる方もおられると思うが、実際は違っている。
 例えば、現在問題になっている福島第一原子力発電所の4号機は稼働していなかった。しかし、電源を喪失し、使用済み核燃料の貯蔵プールの温度管理ができなかったために、危険な状態になったのである。
 要するに、稼働している、あるいは稼働していなくても、電源を喪失した場合、問題が生じるという点では一緒なのである。このことから考えても、今回のような災害が起きた場合、早急に対応するために、原子力規制庁の早期の成立が必要なのである。
 私事で恐縮だが、火曜日に初めて朝食会を開催させて頂きました。多くの皆様にご参加いただき本当にありがとうございました。定期的に開催させていただきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いいたします。
                  参議院議員・医師 桜井 充

【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 本日5月31日は世界禁煙デーです。今回は喫煙について述べてみようと思います。
 習慣的な喫煙する場合のがんで死亡するリスクは、年2000ミリシーベルトを超える全身放射線被ばくの場合に相当し、また、受動喫煙でも100ミリシーベルトに近い影響を与えるようです。
 また、変わったところでは喫煙と歯を失うリスクは相関しており、9本以上歯を失うリスクは非喫煙者と20年以上喫煙している場合とを比較すると約2倍、30年以上喫煙している場合では約3倍にもなっているという論文も発表されています。
 もっとも、「多くのたばこ税を払っているのだからいいじゃないか!」というお声もあると思うのですが、現在の税率でも、たばこ税による税収と経済損失(健康被害、火災、清掃、その他)を比較すると圧倒的に経済損失の方が多くなっており、非喫煙者との納税負担において公平とはいえない状況が続いています。
 喫煙者の方々が禁煙に踏み切るには大変な決意が必要であることは十分に承知しておりますが、世界禁煙デーをよい機会として、禁煙・喫煙について少しでもお考え頂ければ幸いです。(小林太一)