桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「さすがですね」

2012年08月02日 (木) 18:34

 ロンドンオリンピックが始まった。今日は体操の内村航平選手が金メダルを獲得した。団体では、鉄棒やあん馬で落下する等、彼らしい演技が見られなかった。失敗を引きずらないだろうかと心配していたが杞憂に終わった。本当におめでとうございます。

 他の日本の選手も頑張っていて、閉塞感を打ち破っている。深夜ついついテレビにくぎ付けになり、次の日眠い目をこすっているのは私だけではないだろう。日本人選手の活躍を心から祈っている。

 昨日、社会保障と税の一体改革の地方公聴会で、宇都宮を訪れた。6人の公述人の方から意見を聴取したが、皆さん地方経済に与える影響を心配されていた。特に中小企業の場合、消費税分を価格に上乗せすることが難しい。いくら公取が取り締まると言っても、前回の引き上げ時もほとんど効果が無かった。

 結局、経済を立て直すしか道はない。自民党や公明党は、減災や防災の名を借りた公共事業を行う事を提案している。この事業の必要性は認めるものの、一時的な経済効果しかなく、持続的に経済を活性化するものではない。

 そういう意味で、成長戦略を実行することが大切だが、その財源が十分に確保されていない。私は、成長戦略特別会計を作り、思い切った財政出動を行うべきだと考えている。ただし問題は、この財政出動を行う場合、結果的には国の借金が増えてしまうことである。

 そこで、民間資金を如何にうまく活用するかが重要であり、そのために、接待交際費の非課税枠を思い切って引き上げれば良いと思っている。このことにより、地域の飲食店は活気づき、その事が購買力の向上や雇用の拡大につながっていくと考えられるからである。

 どちらの政策も財務省は嫌がるだろうが、税収を上げるためには先行投資が必要である。単年度の財政再建ではなく、中長期的な視点で考えることが重要である。いずれにせよ、景気回復のために頑張っていきたいと思っている。
                   参議院議員・医師 桜井 充


【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 先週、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は「ユーロを維持するためにあらゆる措置を講じる」というかなり踏み込んだ発言をいたしました。それを受け、現在の世界の株式市場は多少落ち着きを取り戻しています。
 さて、そうした中、今晩はECB理事会が開催されます。ドラギ総裁の発言を背景にECBがどういう措置をとるのかが大変注目されており、措置が不十分であれば再び厳しい状況に陥る可能性があります。経済記事でもよく目にしますが、某殺虫剤企業のCMのようにまさに「緊張の夏」です。
 ロンドンの国際オリンピック同様、この夏は「国債」オリンピックからも目が離せません。(小林太一)