桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「明日が第一ラウンド」

2012年10月18日 (木) 16:36

 11月3日に地元でリレーマラソンが行われる。1チーム最大15名まで登録可能で、チームで42.195キロを走る大会である。うちの事務所も参加することになり、私が最初の1.4キロを担当することになった。
 日頃運動もしていない中で、1.4キロを走るだけでも大変なのだが、1キロ6分ペースで走るようにと、時間の目標まで設定されたので、とにかく時間がある時に走るようにしている。高校時代は1500メートルを5分ちょっとで走れたのだが、年をとっただけではなく、体重も20キロぐらい増えており、私にとってはかなり高い目標値である。
 さて、連日各局からの説明と各種団体とのご挨拶に追われている。業務の内容を理解する前に、明日は25年度の税制要望について、財務省に説明しなければならない。きちんと準備をしている財務省との最初の戦いの場である。
 今回の目玉は、何と言っても接待交際費課税の撤廃である。正確に言うと、私の意気込みはそうなのだが、厚生労働省としては、大企業には減税措置が認められていないので、少しでも良いから認めてほしいと考えている。
 接待交際費課税を撤廃すると、2000億円の減収になる。財務省にとってはかなり大きい数字である。しかし、接待交際費課税を廃止したら、どれだけ飲食業が活性化されるだろうか。飲食店の売上の増加は、雇用に結びつくだけではなく、一次産業や食品加工業も活性化される。そのことによる税収増に関しては議論されずに、減ることだけを指摘されるので、実施したい政策も実現できないのである。
 景気を良くして税収を上げるという事が最も良い方法だと考えているが、財務省にとっては単年度の財政再建が重要で、ペイアズユーゴー原則を持ち出して、減税するのであれば、どこかで増税する案を持っていかなければ、減税案は認められないのである。
 これでは景気は、現状維持か縮小していくしかない。事実、この20年間でGDPはほとんど伸びていない。この現実をどう受け止め、どこに問題があるのかを整理した上で対策を取らなければ、失われた20年が30年になってしまう可能性がある。明日の第一ラウンド、どのようになるのか今から楽しみである。
                  参議院議員・医師 桜井 充

【秘書のつぶやき】
  桜井充秘書小林です。
 大手通信会社による海外M&A(企業買収)が大きな話題になっています。買収が成功した場合、本年の日本企業による海外M&Aは約7兆円に迫り、過去最高に達する勢いです。現在は円高、市場金利も低いことから、海外企業を買収するには良い環境下といえます。
 さて、中小・零細企業においてもM&Aが増えています。その背景には国内企業の2/3が後継者難による廃業リスクを抱えていることが挙げられますが、実は企業のみならず無床診療所、歯科診療所においても9割が後継者不在であるというデータがあります。小生が証券会社に勤務していたころにもM&Aの案件をよく目にしたものですが、当時よりもさらにニーズは増え、多様化しているようです。
(小林太一)