桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「久しぶりに良い話です」

2012年12月06日 (木) 17:16
 厚生労働副大臣の職についたため、臨床の現場から離れることになった。これは、政務三役の兼業禁止の規定があるからである。財務副大臣の時には、野田大臣からの許可をいただいて続けていたのだが、所管省庁の副大臣なので、しばらく診療を休むことにした。
  最後の診療の患者さんは、石巻の被災者の方だった。入ってくるなり、いきなり英語で問いかけられたので、正直病気が悪化したのかと思った。実際は、英語検定22級に合格したので、英語を使いたくて仕方がなかったからである。
  この患者さんが、最初に私の外来を訪ねてこられた時には、何種類もの薬を服用していて、千鳥足で酩酊状態だった。これで、車を運転してきたというのだから、事故が起こらなくて良かったと感じていた。
 薬を減量し、薬の副作用は改善したのだが、考え方を変えることはなかなかできなかった。その後少しずつではあるが、カウンセリングの効果も現れ、今年になってから仕事に就けるようになった。
 元々真面目な人なので、仕事を始めることができれば、きちんとした仕事を行うことができる。最近、さらに条件の良い会社に転職したそうだが、被災地で仕事があまりない中で、再就職できるのだから、彼に対する評価が高いということが分かっていただけると思う。
 私のように30分ずつ時間をとってカウンセリングしている医者はあまり多くない。診療報酬が低く、診療所として成り立たないからである。このような患者さんを治療していて感じることは、カウンセリングに対する評価を高くしていかなければ、問題は解決しないのではないかということである。心理的問題を抱える患者さんを助けるためにも、制度の見直しを行っていきたいと感じている。
  
                  参議院議員・医師 桜井 充
 
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 選挙に関することは書けないので、海外のことを。
 北朝鮮のミサイル発射について大変危惧しています。ミサイルに燃料を注入すると一気に警戒体制が強まりますが、なぜでしょうか。
 実は燃料を注入すると必ず発射せざるを得ないという事情があります。落雷や強風リスクがあるうえ、金属が腐食していく可能性が極めて高いのが現状です。燃料を抜けばいいではないかと思われるかもしれませんが、毒性が大変高いことからまず無理だと考えられています。つまり、燃料を注入したが最後、できるだけ早く発射しなければならない状況となるのです。
 北朝鮮は核兵器を強い外交カードとして考えていますが、決して許してはなりません!(小林太一)