桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「まず、やってみよう!」

2012年12月13日 (木) 19:50
 選挙戦も最終盤に入った。本来は選挙のことを書きたいのだが、選挙違反になる可能性があるので、今週も先週に続いて心療内科的な話にします。
  先日、日本人は何故新しいことに挑戦しないのだろうかという話になった。農耕民族だから仕方がないと言われ、分かったような、分からないような、モヤモヤした気分になった。
 日本人はどちらかといえば、否定的な考え方をする民族である。日本民族と対照的なのが、イタリア人やラテン民族であろう。苦しい状況に置かれても、比較的楽天的である。
  否定的に物事を考えるということは、どうしても物事を悪く捉えがちになってしまう。そうなると、何か新しいことを行う際に、良いことも考えるだろうが、それ以上に悪いことについて考えてしまうことになる。
  例えば、仕事がうまくいっていないので、新しい事業を始めようとしても、その新しい事業の良い点を考える以上に、悪い点を考えてしまう。失敗したらどうしようかと考えたくなる気持ちはわかるが、必要以上に心配してしまっているような気がする。
  私の知り合いの会社の社訓は、「まず、やってみよう!」である。とにかく、やってみなければわからないのだから、やるしかないというのである。さらに、この社長がおっしゃっていたことは、「中小企業が大企業に勝てる点は、スピードである」ということである。
  要するに、社長が決済すれば、その瞬間から事業を始めることができるというのである。確かにその通りで、大企業で新しいプロジェクトを始めようとすると、決済までずいぶん時間がかかってしまう。
 閉塞感のある状況を打ち破るためには、何か新しいことを行わなければならない。そのためには、悪い点だけを見出して躊躇するのではなく、良い点を見出して第一歩を踏み出すことが大事なのではないかと考えている。
                   参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 今回も選挙に関して書けないので、他のことを。
 人間とは何か、生物とは何か、と 改めて考えるときがあります。よく児童虐待についてここで述べたことがありますが、はたして動物ではどうなのだろうかと思い、調べたことがありました。するとサルやライオン、その他様々な動物でも児童虐待らしき行動が見られ、また、ステップファミリー(いわゆる再婚家庭)においてよく見られるという論文
が複数見つかりました。
 これは大変考えさせられることです。人間は所詮動物の一種であり、あるべき論ばかりでなく「だからこそどうするべきか」という観点がさらに求められる気がします。(小林太一)