桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「道半ば」

2013年08月15日 (木) 20:00
 本日、68回目の終戦の日を迎えました。
 先の戦争で犠牲となられた内外のすべての方々に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 さて、久しぶりに、気仙沼の夏祭りに行ってきた。夏祭りが行われたことは喜ばしいことだが、復興道半ばで、震災前と違う場所で行われていた。気仙沼は小野寺防衛大臣の地元だから仕方がないの
だが、気仙沼の夏祭りというより、小野寺防衛大臣の凱旋パレードの様相を呈していた。

 大島と気仙沼を結ぶフェリーには、多くの観光客の姿が見えた。本当に良かったと思う反面、フェリーの発着場である観光桟橋は壊され、跡形もなくなっていた。かさ上げにも着手された様子もなく、復興はかなり遅れている印象を受けた。

 私たちが政権担当をしていた時には、復興が遅いとお叱りを受けたが、年月が経ったためだろうか、復興に関して口にする人は減ってきているように感じられる。

 一方で、私が子供のころに海水浴に行ったことがある大谷海岸には、土嚢が高く詰まれ、当時の面影は全くなくなっていた。津波で砂浜が持っていかれてしまった。海水浴場は閉鎖され、防潮堤で囲まれることになるのだろうか。

 海水浴場のすぐ前には、気仙沼線の大谷海岸駅が残っている。再開される見通しがあるのかわからないが、線路には草が生えており、しばらく列車が通っていないことがわかる光景だった。大谷海岸駅は小さな駅である。子供のころに降り立ったときには、もっと大きな駅のように感じていた。

 先日の参議院選挙のときに、三宮駅前を通った。街は活気にあふれていて、18年前に大震災があったとは、とても思えなかった。一等地で、民間の資本が入ってくる地域の復興と民間資金の入りにくい、今回の被災地との差をまざまざと見せ付けられた感じがした。改めて、一日も早い復旧のために、頑張らなければならないと思った。

参議院議員・医師 桜井充

【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 本日は終戦の日です。現在、小生が米国で様々な人と会う中で「歴史問題について懸念している」と多くの方々が話してきます。強い関心を持たれていることに考えされましたが、発言の内容は
さておき、この背景にはロビー団体が大きな役割を果たしているようです。今回、複数のロビー団体に訪問したのですが「数は力だ」ということをとても強調していたことは印象的でした。
 例えば、歴史問題の発言については特に中国系、韓国系米国人のロビー団体が反応し、米国の議員に圧力を加えます。中韓系米国人は日系米国人よりも人口が多く、また、在米大使館員数においても日本は他国よりも少ないことから我が国のロビー力は中国・韓国と比して劣後しているようです。
 様々な問題解決を図るうえでも外交力を強化する必要があると思います。勉強しなければならない課題がまた一つ増えました。

(小林太一)