桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「本当ですか?」

2013年09月12日 (木) 16:22
 2020年にオリンピックが東京で開催されることになった。とても良かったと思うし、これまで尽力された関係者の皆様に、心から敬意を表したいと思う。
 
 その中で気になった点は、安倍総理の原発に対する認識である。原発は完全にコントロール下にあると言う趣旨の発言をしていたが、原発の炉の中がどのような状態になっているのか分からないのに、本当にそんな事が言えるのだろうか。
 
 もう一点は、原発事故で東京には全く影響がなかったという趣旨の発言である。福島原発が爆発事故を起こした際、放射性物質は金町浄水場に飛んできて、乳児には飲ませないように呼びかけていた。東京にも影響はあったのである。事実と違う発言が許されるのだろうか。
 
 私が民主党で、自民党と立場が違うからこのようなことを言っているわけではない。私は民主党政権下で安全宣言した時も、今後何が起こるか分からないので本当に大丈夫だろうかと疑問を感じていた。客観的にみて、一国の総理の発言としては問題があると思っている。
 
 原発に対する発言は、安倍総理の特徴でもある。委員会の答弁でもそうなのだが、総理は自分にとって都合の悪い事は言わない。「臭いものにはふたをする」というタイプで、自分の都合の良いことだけを言い続け、それを全て自分の手柄にする。
 
 アベノミクスが好調な時は委員会に積極的に出席し、自分の手柄をことさら強調するのだが、副作用が出始めたころから委員会に出席せず、逃げ回っているのである。安倍総理は総理の器ではない。早期退陣に追い込めるように、戦っていきたいと考えている。
 
                  参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 2020年にオリンピックが東京で開催されることとなりました。少しでも日本が明るくなって欲しいものです。
 ところで、スポーツ関係予算を調べてみると対GDP比でイギリスやフランスの約10%、韓国の約20%程度と十分であるとは思えません。教育研究予算や家族関係などの「人」に投資する予算は民主党時代で増加させましたが、日本はOECD諸国の中でも未だ極めて低い水準です。
 「子どもに夢を」という声が多いと報道されています。オリンピックが終わった後にこそ、未来へ希望を持てる世の中にすることこそが政治の使命だと思います。2020年というと日本の全都道府県で人口が減少し始める年です。政府には経済対策と並行して、10年後も20年後もその時代の若い世代が夢と希望を持つことができる、そしてこれからの人口動態を踏まえた社会保障政策にもっと力を入れて頂きたいものです。(小林太一)