桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「公共放送の品格」

2014年02月07日 (金) 11:26
 NHKの会長や経営委員会のメンバーの発言が物議を醸しだしている。発言の内容はバランスを欠くもので、公共放送に関与するにはふさわしくない人物であると思う。今後国会で追及するが、それ以上に自ら身を引いて頂きたいと考えている。

 話題は変わって、土曜日からソチオリンピックが始まる。日本選手の活躍に期待している一人でもある。

 ところで、スポーツに携わっている人の環境は、一部の有名選手を除いて、決して恵まれているわけではない。最近は株主との関係もあり、スポーツ支援をやめる企業も出てきている。このような環境を変えれば、もっとオリンピックで活躍する選手が生まれるのではないかと考えている。

 そのためには、選手や指導者がこの分野で生活できるようにする必要があり、例えば、企業がスポーツの支援を行った場合の優遇税制をもっと拡大してはどうかと考えている。

 企業がスポーツ支援を行った場合、税制の優遇措置を行えば、確かに税収は減るので、財務省は嫌がるだろう。しかし、この税制の目的は、スポーツ支援だけではなく、スポーツの分野で雇用が生まれる事になるので、雇用対策としても有効なのである。

 税金を集めて国が雇用対策を行っても、雇用期間が半年程度の中途半端な政策が多い。そうであれば、減税を行い、企業が雇用を生んでくれた方がはるかに効率的であり、スポーツ減税は、その意味でも有効な手段であると考えている。

 ものづくり産業は生産拠点を海外にシフトしている。市場に近い所に工場を作ることは世界の常識である。物作りに携わる人が減っていくのであれば、他の分野で雇用を作る工夫が必要である。この点から考えても、スポーツ分野は極めて重要な分野になるのではないかと考えている。

 
                  参議院議員・医師 桜井 充







【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 先日、オークランド大学の研究者による興味深い実験についての記事を読みました。
 その実験は、何組かの夫婦に対し、夫側にのみ妻の意見や要求に対して全て「イエス」と答えることを義務づけ、男女それぞれの生活の質がどう変わるかを計測するというものです。その結果は、驚くことに男性の心理状態があまりに悪化したためわずか12日間で中止とったようです。数値で見ると、男性側の生活の質は10段階で7から3に、女性は8から8.5となり、どちらかが常に同意するということはかえって害をもたらすと研究者は述べているようです。
 これは夫婦間のみならず様々な場所においても共通点があるように思います。力で抑えることだけでは何も解決しません。しっかり相手を尊重しながら話し合うことが大切な点だと思います。何かと議論というと喧嘩や相手の人格批判につながることが多いようですが…。
(小林太一)