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桜井充メルマガ:「拙速すぎる」

2014年06月12日 (木) 17:04
  桂宮宜仁親王殿下が薨去されました。衷心より哀悼の誠を捧げます。
 
 昨日の党首討論において、安倍総理から「民主党は集団的自衛権の行使について、意見をまとめられていない」という趣旨の発言があった。確かに、党としての見解はまとめておらず、議論を行っている最中である。
 
 集団的自衛権の行使を認めるという事は、我が国にとって歴史の大転換である。このような事を拙速に決めて良いのだろうか。どの点が良くなるのか、あるいは悪くなる危険性もあるのか、国民の皆さんに十分な説明を行い、判断を下すべきである。時間がかかるのは当然のことであり、拙速に決めている安倍政権こそ異常である。
 
 自衛隊の活動は、他国で高い評価を受けている。イラクのサマワに派遣された時にも、日本の自衛隊の活動が最も素晴らしかったと賞賛されている。自衛隊の活動ではないが、アフガニスタンの北部同盟の武装解除も日本人が行った。これも自衛隊の活動と無縁ではない。
 
 これまで、自衛隊は人を殺したことがない。このことは極めて大きなことであり、集団的自衛権が行使されるようになり、アメリカが行う戦争に巻き込まれるようになれば、人を殺さなければならない場面も出てくるだろう。
 
 一方、PKO活動において、自衛隊員に向けて銃弾が飛んできた場合、自衛隊員が狙われた場合には、個別の自衛権により反撃できるが、流れ弾の場合には反撃の余地はない。しかし、飛んできた弾が、流れ弾なのか狙われたのか区別することは困難である。
 
 世界を取り巻く環境が変わってきている中で、見直しを行わなければならない事は当然のことである。しかし、そのためには十分な議論が必要である。20日には閣議決定を行うらしいが、このような方法は到底容認できるものではない。
 
                 参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 不平等の拡大は経済成長を阻害する、と主張する経済学者トマ・ピケティ氏による経済書「21世紀の資本論」が海外でベストセラーになっています。ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン氏が大絶賛している一方、英国のフィナンシャルタイムズ紙は大きく批判するなどの論争が起きています。また、興味深いのは、ピケティ氏はアベノミクスにより日本の格差は拡大しうると主張していることです。
 それにしても、非正規雇用者等の低賃金労働者が増えていく中、その労働者達の将来はどうなっているかをどこまでシミュレーションできているのでしょうか。貧困層が増えることは生活保護費をはじめ、むしろ大きな財政負担を伴うような気もするのですが。
 語学能力が不足しているため、日本語版が出ていないピケティ氏の著作は未だ読めていないのですが、頑張って辞書を片手に原著を読んでみようかなと思っています。(小林太一)