桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「地域の衰退」

2014年08月14日 (木) 15:29
 現在、政調会長として全国行脚中である。全国を歩いて感じるこ
とは、地域の衰退である。

 岐阜を訪れた際、歌にも出てくる柳ヶ瀬に行ったのだが、お客さ
んはまばらで、客引きと思われる従業員の方が多いぐらいだった。
これは、岐阜だけではない。地方の繁華街は閑古鳥が鳴いている。

 宮崎を訪れた際、久しぶりに青島に行ってみた。交通手段は公共
交通しかないので、JRを利用したのだが、なんと青島駅は無人駅
だった。青島といえば、以前は新婚旅行客が大勢訪れていたし、巨
人のキャンプ地でもある。

 勿論、交通手段が変わって、車で訪れる人が多いのだろうが、そ
れでも無人駅はショックだった。駅にはコインロッカーも無く、駅
の周辺を探してみると、人のよさそうなおばちゃんがやっている、
手荷物の預かり所はあった。

 駅前なのに、タクシーの姿はなく、しばらく歩いていくとタクシ
ーの営業所があった。JRは1~2時間に1本で、あやうく飛行機
に乗り遅れそうになった。

 空港まで、タクシーの運転手さんと話をしてきたのだが、30年
前は新婚旅行のお客さんでにぎやかだったのだが、今は新婚旅行で
海外に行ってしまうので、激減してしまっていると言う。確かに、
私の新婚旅行も海外だった。

 その代わり、サーフィンの非常によいスポットがあるので、全国
から波乗りに来るのだそうだ。あるサラリーマンなどは、宮崎でサ
ーフィンをやりたいために、転勤願いを出して、中古住宅を購入し
て住むようになったそうだ。確かに、サーフボードを持った外国人
が、JRに乗っていた。

 社会のあり方や個人の趣味が変わって、生活スタイルは激変して
いる。その変化に地方がついていけない。ついていこうとしても、
その方法が見つからないし、大半の人があきらめてしまっている。

 これでは地方は衰退し、若者は地方を捨て、東京をはじめとする
大都市を目指すことになる。このことが、地方の衰退に拍車をかけ
ている。東京の一極集中の弊害が出ているのだから、地方への分散
を真剣に考えなければならないと感じている。




                 参議院議員・医師 桜井 充









【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 明日は8月15日、終戦の日です。しかし、8月15日以降もソ
連との戦いがあったことはそれほど知られてはいません。
 実は8月15日以降もソ連は北海道占領を目指し、千島列島にも
新たに侵攻を始めました。その中でも占守島の戦いは大変な激戦で、
ソ連側はすぐに陥落できると想定していたのに対し、約1週間弱も
引きつけるに至りました。その時間を稼ぐことができたおかげで米
軍が北海道への駐屯を完了することができ、結果的に北海道はソ連
からの侵略を免れることとなりました。
 歴史の教科書に掲載されていない、埋もれつつある歴史がたくさ
んあります。終戦の日を前に改めて今の平和に感謝をしながら振り
返ってみようと思います。(小林太一)