桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「勇ましさはどこに消えた。」

2014年10月02日 (木) 14:33
 御嶽山の噴火により、犠牲になられた皆様に衷心より哀悼の意を表します。また、被害に遭われた皆様にこころからお見舞い申し上げます。
 
 さて、今週から国会が始まり、総理の所信表明演説に対する質疑が行われた。一昨年、総理に就任し、円安-株高になった時には、安倍総理は本当に勇ましかった。得意げに、「結果がすべてなのです」と答弁されていた。
 
 しかし、今やアベノミクスは風前の灯で、あの当時とは違って、答弁は原稿の棒読みでしかなかった。おまけに、答弁漏れ(質問に答えていない事)はあるし、当時の勢いは全くなくなった。
 
 それはそうだろう。株価は1万6千円をかろうじて維持しているが、その他の数字は惨憺たるものだからである。賃金は上がったと強弁しているが、物価はそれ以上に上がっているので、実質賃金は下がっている。この点については、総理はまったく触れていない、触れたがらないと言った方が適切かもしれない。
 
 物価は、円安が進んでいるために、さらに上昇している。10月からコーヒーや餃子等も上がるようで、国民生活はさらに苦しくなる。季節のせいにしているが、個人消費も冷え込んだままである。
 
 円安で、輸出が伸びるはずだったが、ほとんど伸びておらず、貿易収支は大幅な赤字となった。その結果、日本の経常収支は今年の上半期、初めて赤字に転落した。アベノミクスで何も良くなっていないのである。
 
 マスコミもそろそろ大本営発表をやめるべきである。国民の皆さんは景気が良くないと感じているのに、景気が良いと判断しているのは、マスコミの報道の影響が大きい。その意味では、マスコミの罪は重いと言わざるを得ない。
 
 政調会長をやめたので、自由に発言できるようになった。今国会は、久しぶりに暴れてみようかと考えている。 
                                    参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 臨時国会が始まりました。最近発表されている経済指標を見ていると、大企業製造業等の一部の企業にアベノミクスの恩恵が集中していることが改めて裏付けられています。全体的に弱い個人消費などは、天候要因云々などが原因等の説明がなされることがありますが、結局のところアベノミクスによる弊害が出ていることは間違いないと思います。
 アメリカでエボラ出血熱に感染された患者が見つかりました。ウイルスが変異によって感染力が強まる可能性がありますが、今のところエボラ出血熱は空気感染することはなく、また、潜伏期間内においては他人に感染しないことが明らかになっています。米国での報道を見る限りでは、なんとか収束するのでは推測していますが、世界におけるエボラ出血熱の患者数は未だ増加しています。
 感染を恐れる心理的影響は経済にも大きな影響を与える可能性があるかもしれません。(小林太一)