桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「​痛ましすぎる]

2019年02月08日 (金) 11:48
 児童虐待で、10歳の幼い命が奪われた。本当に許しがたいことである。衷心より哀悼の誠を捧げます。虐待を許せないことはもちろんだが、児童相談所や学校等がもう少し関与していれば、このようなことは防げたのではないのかと思われるだけに、本当に痛ましい。

 虐待を行っている親の中には、それをしつけだと思い、自分の行動に問題がないと感じている人もいる。これは大きな問題であり、このような親に対しては、その考えがいかに間違っているのかについて、きちんと説明していかなければならない。要するに、親のカウンセリングが必要なのである。

 一方、暴力とわかっていて、子供に対して虐待を繰り返している親もいる。その場合には、親子を分離せざるを得ないのだが、現実的にはなかなか難しい。親子分離に関して、親が強硬に反対するからである。これを児童相談所だけに任せるから、解決するのが難しくなる。警察が介入する等、行政全体で子供を守っていかなければならない。

 子供は親を選べない。そして、子供は我が国の宝である。子供たちのことを社会全体で守っていける体制を作っていくべきである。私もこの問題に積極的に関与していきたいと思っている。
 


参議院議員・医師 桜井 充




 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書庄子です。
 児童虐待に関する児童相談所への相談件数は増加の一途を辿っており、平成29年度には過去最多の133,778件に及びました。警察や一般からの通告が増えていることも背景にあり、いままで見えていなかった虐待が表面化した面も一部あるものだと思います。
 相談件数が伸びる一方で、児童相談所の人員不足は深刻です。児童虐待防止法が成立した平成 12年度における相談対応件数は17,725 件、児童福祉司の数は1,313 人だったのに対し、平成 29年度の相談対応件数は 133,778 件、児童福祉司数は3,252人。相談件数が約 7.5倍に増加している一方、 児童福祉司数の伸びは約 2.4 倍に留まっています。
児童福祉司の増員のみによって児童虐待の問題が解消されるわけではありませんが、子どもを守り、その生活を十分にサポートするためにも、決して無視できない課題です。(庄子真央)