桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「言葉もない」

2019年02月15日 (金) 09:30
 競泳の池江璃花子選手が白血病に罹患した。目標にしていた東京オリンピックを目前にして、本当に気の毒でならない。現代の医学では、白血病は不治の病ではなくなった。一日も早く完治して、プールに戻れる日がくることを祈っている。
 
先日、NHKの番組で、アルビレックス新潟の早川選手が、池江選手と同じ白血病に罹患したが、闘病生活とリハビリを経てピッチに戻ってきた姿を放映していた。とても感動した。池江選手にとっても、復帰は不可能ではないと信じている。
 
さて、千葉県の10歳の女の子が虐待で亡くなったが、担当していた児童相談所の所長の言葉には唖然とした。何故ならば、体に傷がなかったので、虐待を受けてはいないと判断した、とコメントしていたからである。
 
 児童虐待には、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクトなどがある。これは、児童虐待に向き合う上でのイロハのイである。こんな初歩的なことにも思い至れない方が所長を務めているのでは、助かる子供も助かるはずはない。
 
 一方、児童相談所の仕事が本当に激務であることも確かである。子供は宝であり、彼らが健全に育っていくためには、児童相談所の体制を強化していかなければならない。子供が虐待を受ける件数は増加の一途である。虐待は何故行われ、何故増えているのか、根本的な原因を突き止めた上で、適切な対応策を作っていきたいと考えている。
 
 
参議院議員・医師 桜井 充
 
 

 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書庄子です。
 安倍総理が施政方針演説などで述べていた、ひとり親家庭の大学進学率の上昇。児童扶養手当の増額や給付型奨学金といった施策の成果として、2011年に24%だった進学率が2016年には42%に上がったという内容ですが、それぞれの数字が異なる調査方法によって出されたものだということが、今日の衆議院予算委員会ではっきりしました。サンプル数も極めて少なく、正確な統計として胸を張れるものではありません。
 昨年にも、安倍総理は裁量労働制の労働時間が一般労働者よりも短いかのように答弁し、深刻な問題となりました。不適切な統計データからは、社会の実態を正確に知ることはできず、それに基づいた政策議論も的外れなものになってしまいます。こうしたことが繰り返されてしまっていることに、心底恐ろしさを感じています。(庄子真央)