桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「妥当な判断」

2020年05月07日 (木) 19:35
5月31日まで緊急事態宣言が継続されることになった。全国的に見ると感染者数はピークを過ぎ、明らかに減少しており、緊急事態宣言の効果は明らかである。その中で、東京ではまだ感染者数に日によってばらつきがあり、このことを考えれば、妥当な判断だったと思う。
 
もう一点、山梨の20代の方のように、PCR検査で陽性だったにも関わらずに出歩いて、感染を広げてしまった方がいる。こうした行動を抑制するためにも必要な措置だったと思う。あと少しの辛抱である。国民の皆さんと一緒に頑張って、コロナを収束させたいと思う。
 
専門家会議から様々な提言がなされているが、正直に言って、これで専門家と言えるのかと思わざるを得ないことが多々ある。今度は、向かい合って食事をするのではなく、隣で距離をとって食事をしろと言うが、隣り合わせであったとしても、話をするときには、相手のほうに顔を向けるだろう。このような提言に意味があるのだろうか。
 
PCR検査を受けるための基準から、やっと発熱が外されようとしている。インフルエンザウィルスと違って、新型コロナウイルス感染症では、必ずしも感染初期に熱が出るわけではない。こうしたことは、以前から分かっていたことであり、今更という感が拭えない。
 
発熱が続くことを検査の要件にしていたことについても、専門家会議のメンバーは、自分たちはそのような事は言っていない、と発言しているようだが、本当に呆れてしまう。総理も西村大臣も感染症の専門家ではない。この専門家会議がきちんと機能しなければ、早期の解決は難しいように思う。
 
東日本大震災の時の話になるが、当時、東京で行っていた専門家会議を止め、現場の意見を取り入れるようになってから、復旧は大きく進んでいった。現場で頑張っている医療機関の人たちや自粛で苦しんでいる経済人の声を聞き、その意見を重視して、対策を作っていくべきだと考えている。
 
 
参議院議員・医師 桜井 充