桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「コロナ闘病記(4)」

2020年11月22日 (日) 12:43

1118日(水)メルマガ配信分

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1117日(火)

 各方面の方々にご心配いただき、メールなどを沢山いただいております。この場を借りて、改めて感謝申し上げます

 仙台市医師会の前会長の永井先生には、私の病状を非常に心配していただき、大変心強いお言葉をいただきました。また、私の母校である東京医科歯科大学の田中学長からは、「本学にはコロナ感染治療の経験最多の大学病院がありますので、なにかあればご相談下さい」といった旨のお声がけもいただきました。本当にありがとうございます。

 東京で感染が分かっていれば、今とはまた違った闘病生活になったのかもしれません。一方で、宮城での自宅療養をしたことによって、仙台市の医療提供体制の現状や、自宅療養の患者さんが薬を処方してもらえないこと等の問題点を、改めて身をもって感じました。自宅療養は大変ではありますが、そういう意味で、得るものも大きかったと受け止めています。

 さて、仙台で、新型コロナ感染症の患者さん用のベッドが足りない原因は、大きく四つあると考えています。

 一つ目は、今年4、5月の東京都と同じく、急激に増える患者数にベッドの供給が追い付いていないこと。これは、今後、病床が増える見込みだという情報にも接しているので、解決に向かっていくのではないかと思います。

 二つ目は、コロナ患者を受け入れている病院の院長が、「うちにはベッドの空きがあるはず」とおっしゃっている一方で、ベッドを調整している現場側の考えと、もしかすると乖離があって、うまくいっていないのではないか、と感じられることがあるということです。


 三つ目ですが、別の病院の同級生が言うには、ベッドの空きはあるけれど、コロナに感染した認知症の患者さんたちがいらっしゃり、その方々に看護師さんがかかりきりになってしまっているため、新たらしい患者さんの受け入れができていないという事情があるそうです。

 四つ目は、数日前にも書いた通り、コロナの患者さんは無症状になってからも72時間は経過観察のため入院していなければならない、という国の制度の問題です。症状のない方には自宅療養にご協力いただき、症状の出ている方に入院していただけるような柔軟な仕組みが必要だと考えています。

 16日の夜中から鼻水が出るようになってきて、感染症の終わりはだいたいこういう症状が出てくるので、かなりいい傾向なのではないかと思います。一方で、17日は一日中具合が悪く、特に食事の後はとても怠くなり、食事を取ってはすぐに横になる、ということの繰り返しでした。肩こりや、背中から腰にかけての筋肉痛もあり、凝りを取ろうと風呂に入ったのですが、それで疲れたのか、夕方には寒気がしてきて、夜には371分の微熱が出ました。

 良くなる傾向が見えても、また悪くなる可能性もあるため、常に不安感がつきまとっています。熱は下がっていますが、そいういう感覚とは異なる体の違和感があり、それを客観的に評価できないもどかしさも感じています。

 よく言われるような味覚・臭覚障害はありませんが、視神経が過敏になっている感じがして、何かを見ているだけで目が疲れ、頭痛がひどくなってきます。

 また、食欲が落ちており、ここ二日間くらいで体重が1.5キロ減りました。寝てばかりいるので食欲が沸かないのは当然かもしれませんが、引き続き体調に注意していきたいと思います。

 沢山の方にメールをいただいているのですが、この日はそんな調子で、ほとんど返事を書けませんでした。本当に申し訳ありません。調子がよくなったらお返事させていただこうと思っていますので、お待ちいただければと思います。