桜井充メルマガ「食料自給率」
2025年02月06日 (木) 19:46
我が国の食料自給率は低く、政府としても改善しようと努力している。しかし、政府の中で考え方が必ずしも一致していないので、上手くいっていない。
政府の中というのは、財務省と農水省のことである。両者は「小麦の輸入量を減らしていかなければならない」という考え方は一致しているのだが、その解決策が異なっている。農水省は国内での小麦を生産量を増やすことで輸入を減らすべきと主張しており、財務省は米の需要を増やして小麦の輸入を減らすべきだと考えているのである。
私は財務省のほうが正しいと感じている。その理由は、日本は北海道など一部の地域を除いて、基本的に小麦の生産に適していないからである。日本小麦を作ろうとしても、収穫時期が梅雨と重なり、小麦が発芽してしまうので、品質の良い小麦が取れないのである。だからこそ、農家の皆さんも小麦ではなく、米を作りたいと考えている。また、小麦アレルギーと比べて、米アレルギーの方はほとんどいないことも、米の消費を拡大していくべきだと考えている理由のひとつである。
このメルマガでも繰り返し述べているが、米の消費を増やすためには、米粉パンの消費を増やすことが必要である。その方法として、学校給食のパン食を、従来の小麦のパンから米パンに変えていくことが考えられる。給食で米粉パンが食べられるようになれば、1週間で約1000万食コメの消費量が増えることになる。学校給食の所管省庁である文科省と話し合ったところ、まずはモデル事業を行うことになった。様々な工夫で、自給率を上げていきたいと思っている。
政府の中というのは、財務省と農水省のことである。両者は「小麦の輸入量を減らしていかなければならない」という考え方は一致しているのだが、その解決策が異なっている。農水省は国内での小麦を生産量を増やすことで輸入を減らすべきと主張しており、財務省は米の需要を増やして小麦の輸入を減らすべきだと考えているのである。
私は財務省のほうが正しいと感じている。その理由は、日本は北海道など一部の地域を除いて、基本的に小麦の生産に適していないからである。日本小麦を作ろうとしても、収穫時期が梅雨と重なり、小麦が発芽してしまうので、品質の良い小麦が取れないのである。だからこそ、農家の皆さんも小麦ではなく、米を作りたいと考えている。また、小麦アレルギーと比べて、米アレルギーの方はほとんどいないことも、米の消費を拡大していくべきだと考えている理由のひとつである。
このメルマガでも繰り返し述べているが、米の消費を増やすためには、米粉パンの消費を増やすことが必要である。その方法として、学校給食のパン食を、従来の小麦のパンから米パンに変えていくことが考えられる。給食で米粉パンが食べられるようになれば、1週間で約1000万食コメの消費量が増えることになる。学校給食の所管省庁である文科省と話し合ったところ、まずはモデル事業を行うことになった。様々な工夫で、自給率を上げていきたいと思っている。