桜井充メルマガ:「I Love 東北」
2017年04月27日 (木) 19:31
◇I Love 東北
今村大臣が辞任された。当然のことだと思う。ご本人は、東京で大震災が起こったらこの程度の被害では済まないという趣旨のことを考えていたらしいが、発する言葉は重い。今村大臣の辞任だけではなく、総理の任命責任も重いと言わざるを得ない。
一方で、「東北で良かった」という声がネット上でたくさん上がっている。それは、大震災の被害ではなく、住んでいて良かったとか、旅行で訪れて良かったとか、東北が素晴らしい地域であることを発信してくださっている。ありがたいことだと思う。
私は、東京の大学を卒業した。両親も仕事の関係で東京に引っ越していたので、普通であれば、東京で就職するのが当たり前だったかもしれない。事実、同じ大学を卒業した大半は、東京医科歯科大学の医局に残った。
しかし、私は高校時代まで過ごした仙台に戻った。それは当時、東京は人の住むところではないと感じたからである。特に、満員電車には辟易させられた。仙台に戻り、勤め先の大学病院のすぐ前にアパートを借りたので、通勤時間は徒歩5分。東京の生活とはまったく違って、快適だった。
決して東京を否定する気はない。東京には東京の良さがある。うちのお袋は東京が大好きである。一方で、田舎が好きで住んでいる人たちもいっぱいいるのである。その自分の愛する故郷が、一瞬のうちに流され、家族や友人を失ったのが東日本大震災である。
東京で起こった場合と比較して、被害は小さいのかもしれないが、東京と比較することに何の意味もない。私も含めて、誰もこれだけの大きな災害を経験していない。このことが大切なのだということを理解していただきたいと思う。
復興は道半ば。一日も早く復興できるように努めていきたいと考えている。
参議院議員・医師 桜井充
【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。
今年2月25日の朝日新聞に、東京大学熊谷信一郎准教授と和光大学最首悟名誉教授の対談記事がありました。紹介していただき遅ればせながら拝読したのですが、脳性まひの障害をお持ちの熊谷さん、ダウン症の娘さんと暮らす最首さんが、相模原市の障害者施設での殺傷事件を受け、社会にはびこる不安と息苦しさについて述べられています。いまの社会が米国型の「自助」を求めるものであることを指摘したうえで、「人間は一人では生きていけないのに、自立を求められるから苦しい。」と説く熊谷さんの言葉に深く考えさせられました。
よりよい成果を、より効率的に生み出すことが求められる社会において、生産力が劣る、あるいは生産できない者はどこに身を置けばいいのか。それは障害のある方に限ったことではなく、全ての人に通じる不安であるように思います。
働く方々の祭典であるメーデーを目前に控え、経済のための政策ではなく、人のための政策が必要だと改めて感じます。(庄子真央)
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今村大臣が辞任された。当然のことだと思う。ご本人は、東京で大震災が起こったらこの程度の被害では済まないという趣旨のことを考えていたらしいが、発する言葉は重い。今村大臣の辞任だけではなく、総理の任命責任も重いと言わざるを得ない。
一方で、「東北で良かった」という声がネット上でたくさん上がっている。それは、大震災の被害ではなく、住んでいて良かったとか、旅行で訪れて良かったとか、東北が素晴らしい地域であることを発信してくださっている。ありがたいことだと思う。
私は、東京の大学を卒業した。両親も仕事の関係で東京に引っ越していたので、普通であれば、東京で就職するのが当たり前だったかもしれない。事実、同じ大学を卒業した大半は、東京医科歯科大学の医局に残った。
しかし、私は高校時代まで過ごした仙台に戻った。それは当時、東京は人の住むところではないと感じたからである。特に、満員電車には辟易させられた。仙台に戻り、勤め先の大学病院のすぐ前にアパートを借りたので、通勤時間は徒歩5分。東京の生活とはまったく違って、快適だった。
決して東京を否定する気はない。東京には東京の良さがある。うちのお袋は東京が大好きである。一方で、田舎が好きで住んでいる人たちもいっぱいいるのである。その自分の愛する故郷が、一瞬のうちに流され、家族や友人を失ったのが東日本大震災である。
東京で起こった場合と比較して、被害は小さいのかもしれないが、東京と比較することに何の意味もない。私も含めて、誰もこれだけの大きな災害を経験していない。このことが大切なのだということを理解していただきたいと思う。
復興は道半ば。一日も早く復興できるように努めていきたいと考えている。
参議院議員・医師 桜井充
【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。
今年2月25日の朝日新聞に、東京大学熊谷信一郎准教授と和光大学最首悟名誉教授の対談記事がありました。紹介していただき遅ればせながら拝読したのですが、脳性まひの障害をお持ちの熊谷さん、ダウン症の娘さんと暮らす最首さんが、相模原市の障害者施設での殺傷事件を受け、社会にはびこる不安と息苦しさについて述べられています。いまの社会が米国型の「自助」を求めるものであることを指摘したうえで、「人間は一人では生きていけないのに、自立を求められるから苦しい。」と説く熊谷さんの言葉に深く考えさせられました。
よりよい成果を、より効率的に生み出すことが求められる社会において、生産力が劣る、あるいは生産できない者はどこに身を置けばいいのか。それは障害のある方に限ったことではなく、全ての人に通じる不安であるように思います。
働く方々の祭典であるメーデーを目前に控え、経済のための政策ではなく、人のための政策が必要だと改めて感じます。(庄子真央)
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