桜井充メルマガ:「質問のお手本のような内容でした」
2011年04月19日 (火) 18:33
昨日の予算委員会の脇雅史議員の質問は本当に素晴らしかった。
委員会の質問のお手本のような内容だったと思う。同意できる点も
多々あり頷いていたら、内閣の人間が自民党の議員の質問の時にど
うでしょうかとも言われてしまった。
しかし、質問者が誰であれ、その内容が素晴らしければ政策に取
り入れるべきであり、昨日の指摘は、私の今後の政治活動において
もとても参考になる内容であった。そして、民主党政権の問題がど
こにあるのかを浮き彫りにしていた。
組織とは、その組織の目的、携わる人の権限、そして指揮命令系
統等が明確でなければ動かない。行政組織も同様で、何か問題があ
れば、そのマニュアルに従って行動することが第一原則になる。こ
の基本的な動作ができていないことが、民主党政権の問題なのであ
る。
今回の原発の事故でも、マニュアルがあるのだから、それに従っ
て組織を作り問題を解決するべきである。それにも関わらず、目的
や権限を具体的に十分議論していない組織だけを増やしてしまって
いるから混乱しているし、十分に機能しないのである。
脇議員は危機管理の欠如という点も指摘していたが、考えてみれ
ば医療の領域でも全く同様である。救急で患者さんが搬送されてき
た時に、私たち医師がすぐに判断しなければならないことは、この
患者さんはすぐに亡くなってしまう可能性があるのかどうかという
事である。そして、すぐに治療を行わなければならないときにはマ
ニュアルがあり、その手順に従って処置していく事になる。今回の
原発事故に対しては、危機意識、そしてその後の対応が適切だった
のか、今後の教訓とする為にも、きちんとしたチェックを行う必要
があると思う。
総理の答弁を聞いていて、考えさせられることがあった。何か言
われると、必ず自分の正当性を主張する。自分の非を認めると責任
論につながると思っているのかもしれないが、今日の様な答弁では
反発を招くだけで、総理を交代させろという声が出てくるのは当然
のことのように思われた。
最近やたらと流れているACのコマーシャルの中で、「ごめんね」
っていうと「ごめんね」と返ってくる。「こだまでしょうか?」と
いう内容のものがあるが、相手を論破しようとするのであれば、相
手から論破されるようになるだけである。
この国難の時代に、今のような姿勢を貫いていけば、大連立から
始まって、与野党が連携できない、それだけではなく党内をまとめ
られないのは仕方がないとも思えた。今日の総理の答弁にあったよ
うに、今後も総理を続けていかれるのであれば、僭越であることは
わかってはいるが、もう少し歩み寄る姿勢をみせていただきたいと
思った。
参議院議員・医師 桜井 充
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委員会の質問のお手本のような内容だったと思う。同意できる点も
多々あり頷いていたら、内閣の人間が自民党の議員の質問の時にど
うでしょうかとも言われてしまった。
しかし、質問者が誰であれ、その内容が素晴らしければ政策に取
り入れるべきであり、昨日の指摘は、私の今後の政治活動において
もとても参考になる内容であった。そして、民主党政権の問題がど
こにあるのかを浮き彫りにしていた。
組織とは、その組織の目的、携わる人の権限、そして指揮命令系
統等が明確でなければ動かない。行政組織も同様で、何か問題があ
れば、そのマニュアルに従って行動することが第一原則になる。こ
の基本的な動作ができていないことが、民主党政権の問題なのであ
る。
今回の原発の事故でも、マニュアルがあるのだから、それに従っ
て組織を作り問題を解決するべきである。それにも関わらず、目的
や権限を具体的に十分議論していない組織だけを増やしてしまって
いるから混乱しているし、十分に機能しないのである。
脇議員は危機管理の欠如という点も指摘していたが、考えてみれ
ば医療の領域でも全く同様である。救急で患者さんが搬送されてき
た時に、私たち医師がすぐに判断しなければならないことは、この
患者さんはすぐに亡くなってしまう可能性があるのかどうかという
事である。そして、すぐに治療を行わなければならないときにはマ
ニュアルがあり、その手順に従って処置していく事になる。今回の
原発事故に対しては、危機意識、そしてその後の対応が適切だった
のか、今後の教訓とする為にも、きちんとしたチェックを行う必要
があると思う。
総理の答弁を聞いていて、考えさせられることがあった。何か言
われると、必ず自分の正当性を主張する。自分の非を認めると責任
論につながると思っているのかもしれないが、今日の様な答弁では
反発を招くだけで、総理を交代させろという声が出てくるのは当然
のことのように思われた。
最近やたらと流れているACのコマーシャルの中で、「ごめんね」
っていうと「ごめんね」と返ってくる。「こだまでしょうか?」と
いう内容のものがあるが、相手を論破しようとするのであれば、相
手から論破されるようになるだけである。
この国難の時代に、今のような姿勢を貫いていけば、大連立から
始まって、与野党が連携できない、それだけではなく党内をまとめ
られないのは仕方がないとも思えた。今日の総理の答弁にあったよ
うに、今後も総理を続けていかれるのであれば、僭越であることは
わかってはいるが、もう少し歩み寄る姿勢をみせていただきたいと
思った。
参議院議員・医師 桜井 充
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